今年に入ってからは、輸入住宅のリフォーム、メンテナンスの大がかりな物から、ドアひとつ金物の交換などまで、幅広く対応させて頂いております。
最近は築20年~25年くらいの方からのお話を多くいただきます。
今、名古屋の瑞穂区で行っているのは、築21年になる輸入住宅の外構リフォームです。
きっかけは、昨年夏の台風21号。
この台風で、ラティスフェンスが倒れてしまいました。今回はウッドでは無く、全般にアルミやアイアン等にてご提案をさせて頂いております。
同時に既設樹木の一部(というか、結構多くの)の伐採をし、庭全般を今後お手入れがしやすく、すっきりした感じにします。
伐採の後にウッドデッキの解体を行っています。
地面に造るウッドデッキと違って、2階のベランダとして使うデッキですので、強度等安全性が要求されます。
当時、良く作ったものだと思います。
所々お客様自身で木材を新しくしたり、色を塗ってメンテしていらっしゃったので、まだ21年耐えたのだろうと思います。腐りに強いハードウッドを使っているわけでもなし、木のデッキとしては良くがんばった方だと思います。この年月を支えてきたデッキに感謝したいと思います。
この2週間くらいでの工事を駆け足でご紹介しています。
デッキ撤去の後は、コンクリート製のテラスをはつり、撤去をしています。
ブロックと思っていたのは一部で、後はコンクリートの打ち込みでしたので、思いの他解体に手間がかかりました(#^^#)
お施主様がこのコンクリートが割れて下がってきているのを長年気にしていました。
コンクリート自体は薄っぺらなものでは無かったですが、メッシュが入ってないのと、やはり土部分の転圧がまだしっかりと出来てない状態での打ち込みだったと思います。
コンクリートの自重がかえって重すぎるのも影響したかも。
この形状(テラス、勝手口などコンクリートが木部にかかる)には以前の建物で良く出くわしますが、木部の防水を完璧にして、地面の湿気が上がらないよう工夫しないと、腐ったり白蟻を呼ぶ原因になります。
以前はどうしても床の高さが地面からかなり高い所にありました。1階床の根太に212などせいの高い物を使うのがツーバイフォーの元々の原則です。そうなると、1階床から外部へ出くときに造るデッキやテラス床面高さがどうしても(段差を減らそうと思えばおもうほど)建物本体木部に干渉することになります。
ここがリスクになります。
今回も勝手口開口そばで以前に白蟻の入った跡があり、木材が損傷していました。
厚い防水シートでコンクリや土に接しないようシールドをされてはいましたが、やはり長年の間に隙間は出来てしまうんです。
最近では構造的に最初から1Fの床と地面の高さの差を出来るだけ少なくして、基礎の高さより高くテラスは原則打たないようにしています。やはり出来るだけ湿気リスクは避けたいです。
木造住宅の永遠のテーマですね。