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2013.5.21

風と共に去りぬ・・じゃなく砂が(笑)

周りを畑に囲まれた我が家。元々、農地で、そこに住むと決めたのは私たち自身だ。市街化調整区域は(資格要件が必要だが)土地が安い。農地が前提だから当たり前。もし、資格があるのなら、土地が手頃な分、家の方へお金がかけられてその方法も悪くない。
だが、覚悟しなければならないことも色々あり、今日はそのひとつを紹介する。

梅雨前のこの時期、風がまだ乾いていて肌に心地よい。
ただ、(ひとつ前のブログに書いた植物の成長ではないが)「自然」が「人」にとって心地良い程度に振る舞うレンジは決して広くない。
「今日は心地いい風だなぁ」と呑気に窓を開けてようものなら、午後には突風のような風である。
そして、風と共に周りの畑の砂も一緒に部屋に運んでくれる。気が付くと我が事務所の机の書類の上を指でなぞるとジャラジャラ・・・。指先の黄土色のそれをみて、「はぁ〜」と自然とため息が洩れる。。。(;_;)

我が家はただでさえ年中風が強い。特に西風が強いため、庭の木はごらんのごとく一定の方向に吹かれる内に形に癖がついてしまった。

家を設計する時、風通しを私も考えるし、施主さんも気にしていることが多い。高温多湿な日本風土では古来より家の風通しは重要視された。

でも、ふと思う。風と一緒にこれだけ砂が部屋に入ってくるのなら、「ああ、気持ちいい・・」と窓を開け放てる日って1年のうちそんなに多くないのでは??。それとも砂を通さない網戸が出来たら解決か?(笑)

写真ではわかりづらいが、事務所の窓の下を3センチくらい開けておく・・・。これが限界かな?これ以上開けるのは、風が緩やかな時のみ。

窓を閉めれば、熱がこもって部屋が熱くなる。そうなると空調の出番だ。閉めると割り切ったら今度はいかに少ないエネルギーで人口的に快適環境を維持するか?ということが大事になる。
気密や断熱、もっぱら、夏には遮熱して出来る限り熱を室内に入れないことが肝要だろう。その点、我が家はまだ遮熱を今のように徹底してないので、そこそこ熱くなる。(;_;)

風with砂。。。。だが、これが都会では風with排気ガスかもしれない。中国なら風withPM2.5というところ。
いづれにしても、風がいくら心地良くても砂や悪い空気と共存は出来ないだろう。

だから窓を閉じて、風の影響を考えない時の建築の性能、これがやはり大事にくるだろう。換気の際の清浄機能、フィルターなども地味だけど大事ですよね。

そんなこと考えながら、もう一度庭に目をやると、ジューンベリーの青い実が、「もう少しで赤くなるよ〜、待ってて〜」と言わんばかりにたわわに枝からぶら下がってました。これも自然。風も自然。恵みも災害も快適も不快ももたらす自然を前に私たちは恐れ入るばかりです。
人が色々思うのは人がそう感じるだけ。自然は自然のままいつも変わりません。春には風が吹き、6月にはジューンベリーの赤い実がなる。
私たち人はその中で生活し続ける・・・知恵を携えて

今日はちょっと長くなりました(^<^)最後まで独り言に付き合ってくれた方、ありがとうございます。

 

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