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2023.11.8

輸入住宅の良いところと悪いところ~第2回 良いところ

良いところ

 

その① デザインの自由度が高い

(選択肢が広いから)→作りたかった家ができる

 

ライフスタイルに合わせて、自由自在に外観や内装デザインを作ることができます。

それまでの日本の家と大きく違ったのは、この部分です。

 

家はあくまで器、その中にある暮らしを中心に考えてきたのが、輸入住宅。

家族のライフスタイル、個人のライフスタイル、これからのライフスタイル、

これらを見据えた提案ができます。

 

 

Unsplashroam in colorが撮影した写真

 

家に人が合わせるのではなく、人が心地よいと思える空間や、その人に合ったライフスタイルで、家を作る。

そういった家に対しての考え方、伝統を持っているのが輸入住宅です。

 

そして、現在、海外の文化やファッションがどんどん入ってくるボーダレスの世界。

ファッションや家具、車、食生活など、あらゆる物が多様化する中で、欧米の住宅スタイルがそこに溶け込むのもごく自然な流れと言えましょう。

 

 

UnsplashAlexandra Gornが撮影した写真

 

自由自在に、自分のわがままを叶えることができる家。

思わずときめく家。。

そのときめく感覚って大事なポイントだと思うんです。

 

ノエルハウスに来ていただけるお客様もまず最初にどこかで施工写真を見て心が動くことが多いようです。

 

 

ハウスメーカーではパッケージになっていて、価格を抑えるため、この中からしか選べませんと、選択肢を限定してきます。それ以外から選ぶとオプションになって大変高いものになるというのを以前よく聞きました。

 

もちろん、弊社にも標準プランがあり、仕様をある程度限定してご案内することもありますが、原則、それからしか選べませんと言う縛りはありません

自由にいろいろな選択肢から選べることがやはりお気に入りの家を作るポイントだと思います。

 

 

 

 

その② 建材規格が統一されていて、シンプルで分かりやすい。

ユーザーでも手が出しやすい。だから、直して長く使い続けることができる。

 

規格が変わらないので、違うメーカーでも対応できる。

例えば、ドアの大きさや規格はずっと変わりません。

造作材については、スタンダードな形状のものはずっと残っています。

30年経った家のリフォームも同じ部材が手に入るので、同じような雰囲気でリフォームできます。

 

 

また、無垢の材料を多く使用しているので、新建材などに比べ、ユーザの方も馴染みがあって手が出しやすく、例えば、塗装等はお客様がされている場合もあります。

 

そもそも、欧米では、家を手入れしながら、資産価値を維持したり、高めたりして長く使う住宅文化、習慣が生きています。それ故、中古市場が日本より格段に多く流通しており、それが家の耐用年数を伸ばしています。

 

ちなみに、日本では27年で平均家が壊されますが、アメリカでは67年、イギリスでは80年となっています。

(総務省、平成20年、住宅土地統計調査による)

 

Arturs BudkevicsによるPixabayからの画像

 

 

家を作る部品に関しても、日本のように大手メーカーで独自で生産されていて、そこに問い合わせしないと手に入らないのではなく、広く一般の方が大きなホームセンターなどで簡単に手に入り、時間を作って直すことができる。

家を維持しやすい材料や流通など環境が整っているんですよね。

 

日本では、そこまでのホームセンターはなかなかありませんが、でも、少しずつDIYがブームになるなど、ユーザーが自分の家を作り上げると言うことがそんなに珍しいことじゃなくなってきました。これはとても良い流れなんじゃないかと思います。

 

 

ただ日本では休日が少ないので、もっと休日が取れるようになって、家のメンテナンスにも目が向けられるようになると、なおさら良いのですけどね。

無理のないところで、楽しめる範囲で。たとえ、小さな空間であっても、自分で手をかけた空間は、とても満足のいくものになると思います。

 

 

③基本性能が高い

これらの性能は約50年前に日本でオープン化されたツーバイフォー工法に依るところが大きいです。

 

建材の持つ優位性

私が輸入住宅に携わるようになったのは、『窓ガラスが、その時、既にペアガラスだった』と言う事がきっかけでした。

しかも、屋内から見た際は無垢の木で出来ていて、まるで家具のようにインテリアに馴染む窓。

 

「そうだ、窓もインテリアなんだ!」とハッとさせられました。

 

日本の窓は、その頃は工業化住宅の流れから作られたアルミ製が主体でした。

アルミは木と比べると熱伝導率が1200倍もある!(※)ので、外が冷たい時に、家の中に、その冷たさがアルミを通じて、ダイレクトに伝わる。

そのために、結露が多く、カビが発生して、不健全な住環境を作っていました。

 

 

一方、輸入住宅で使われる木の窓はそれ自体が熱を伝えにくく、且つペアガラスで熱を伝えにくいので、「開口部=窓」と言う断熱上一番熱損失の多いウィークポイントを抑えることが出来ました。

※参考:木製サッシ工業会

 

日本が工業製品の1種としてアルミ等を使う工業系の会社が窓を作っていたのに対して、欧米では、元々木材を扱う製材会社が今から100年以上前に窓を作り始めたという歴史があります。

 

いわば、会社の出身が違うんですね!

 

勿論、日本でも建具屋さんが木製窓を作ることだって、(今は少ないですが)有ります。

 

ただ、建具屋さんと違うのは、欧米ではそれを窓専門の会社として、商品として、世界に販路を拡大するくらいの大きな会社に発展させたこと。

だから木製窓がレギュラーな窓として家に使われるのにも頷けます。

 

 

現在では、木製窓も変わらず有りますが、樹脂で作られた窓も、かなりシェアを伸ばしています。

樹脂も木同様熱伝導率が低いのと、木製に比べ生産コストを抑えれるので、海外メーカー問わず、高性能な窓はオール樹脂窓となってきています。

 

 

ツーバイフォー工法のメリット

 

1993年頃輸入住宅が日本で急速に普及する20年ほど前から、輸入住宅の基本構造となるツーバイフォー工法自体は日本に導入されていました。

ツーバイフォー工法が日本でオープン化され、国交省の告示により建設可能になったのは1974年です。

 

耐震性、気密断熱性

 

床壁天井の6面体で構成されるツーバイフォーは、モノコック構造と言って、例えば、飛行機のコックピットに例えられます。

1つの繋がった構造体で囲われており、力を6面に分散させるので、耐震性が高く、面同士を組み合わせる工法ゆえに隙間ができにくく、元々構造的に気密を得るのに有利な方法です。

 

そのパネルに、断熱材を組み合わせて、気密と断熱性を高いレベルまで簡単に高めることができます。

 

耐火性

 

そして、ファイアカットと言って、壁の中の空気が2階に通じておらず、壁の上部で止まっているため、万が一、火事になったときに、酸素が供給されず、燃え広がりにくいと言うメリットがあります。

 

(一社)日本ツーバイフォー建築協会HP

 

以上、今日は輸入住宅の良いところを3点に絞って解説させて頂きました。

 

前回のブログ、”悪いところ”と併せて読んでもらい、「輸入住宅」「ツーバイフォー住宅」をより深く知って、うまくご自分の家づくりに活用して頂けたら幸いです!(^^)

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