見学会終了しました。来場者は少なかったですが、2日間常駐することでこの家の住み心地を実際に自分が体感することが出来、得られるものがありました。
さすがにこの寒さの中、ストーブを付けて半日ほどは2階まで暖かいとは言い難いですが、半日を過ぎる頃から徐々に2階も暖まってきて、やがて2階も寒くないといえる状態になります。ここで大事なのは1Fと2Fの温度差が少ないこと。
1階から階段・2Fホールまでドアなど遮るものがないので、気密断熱が悪いと気流が生じ2階だけがすぐに暖かくなって、１階は寒く感じることになる。ところが今回は1階に降りてきても２階からの温度差を感じなかった。そして温まり過ぎるということが無いので、不快感がない。全体に均して「寒くない」快適な室温が保たれているようだった。北側に集中する水廻りでも北だから急に寒いという感じも無かった。

断熱材アイシネンが壁・天井・床に隙間なく充填され、家全体が魔法瓶であるかのようにすっぽりと包んでいる。窓はトリプル硝子、ダブルLOW-E2と言って、遮熱コーティングと断熱コーティングされた2枚の硝子の間にもう1枚硝子が組み込まれ、その両側にアルゴンガス層が2つある。このパワフルな窓とアイシネンのコンビネーションによりかなりの部分、家の性能をボトムアップしていると思う。

「家自体の性能をランクアップし、出来るだけエネルギーを使わなくて済む家を作る」ことを私は目指したいと思ってます。言ってみれば燃費のいい家です。太陽光パネルで発電し、売電して入ってくるお金があるから、電気はたくさん使って、エアコンやストーブも惜しみなく使えばいい、ということにはならないと思う。出来るだけ少ない燃料で生活出来ればそれに勝るものはない。
もっとこういう家の良さを皆さんに知ってもらいたいと、見学会の会場で待ちながらますます思いました。
「構造見学会は内容が固くて面白くない」という話を良く聞くので、完成予想図を各部屋に貼ったり、仕上げ予定の建材、ツーバイフォー構造の解説、断熱工事のビフォーアフタービデオなどご用意しました。
完成は3月ですが、今度はさらに皆さんにお役に立てる情報を準備してお届けしたいと思います。