今日は前回につづき、工事の内容の説明です。
1階の建具はかなりの部分を撤去し、ドアはつけずに枠だけを設置。大きく間取りの変更はありませんが開口部にドアがないことでオープンな空間となり、より広さを感じます。
トイレのドアと階段下収納のドアだけは新しく取り替えます。
キッチンとリビングに新しく6箇所のクロークを作り、収納量を確保します。天井いっぱいの2.4メートルの開きドアを採用します。
3メートル近い玄関収納部分も取り壊しほぼ同じサイズに取り替え。
新しい建具は全てウッドワンさんのピノアースシリーズでまとめました。
天然木を採用したナチュラルで美しい建具です。
浴室洗面はタカラスタンダード
キッチンはクリナップ
トイレはTOTO
2階のトイレ手洗いにはサンワカンパニーさんのボウルと水栓をオリジナル木製カウンターにアレンジしました。
元々の浴室はタイルと板張りの造作タイプ。リフォームする場合は大抵タイルを残してその内側に入る最大のユニットバスを選ぶのですが、
今回の場合は平面的に縦長の形状をしていて、規格サイズのユニットでは無駄が多くなり対応しきれません。
そこで採用されたのが
タカラスタンダードさんの「ぴったりサイズプレデンシア」
現場に合わせてオーダーでサイズを作ることできるメーカーはこのタカラの商品以外にはないと思います。
25ミリ刻みで寸法を変えることができます。
昨日現場で施工している専門の職人さんに聞きましたが、そのメリットを生かしてマンション等でも採用率が高いとのこと。
(※もっと自由度が高く好きなタイルを選んで大きなユニットを作れる会社が他にもある事は知ってますが、非常に高価なものになります)
そしてこの浴室も前回ブログに書いた天井の塗装と同じですが、現場でより良くなるように変更を加えた例のひとつです。
ユニットバスを発注するより前に事前に現場に業者さんに立ち会ってもらい、より細かく配管や窓の位置のことも考慮し寸法を出し直しました。
そうすると最初の見積もりより75ミリもサイズを大きくすることができました!
配管等のことを考え、小さめに発注するのが、工務店としてはリスクが少なく楽ですが、
私はできるだけ広くしたいので、配管やメンテに無理のない範囲で広く作ろうとします。
そのため、「配管はここを通して、ここまでで抑えて!」など、一つ一つを職人さんに確認しながら慎重に進めなければいけません。
浴室の取り付ける職人さんにも、「クリアランスはほとんどありません。だいぶ寸法を攻めましたね!」
と言われました。ほっとすると同時に心のなかでは「よっしゃー!」と言うガッツポーズが出ています。
安全率をとり過ぎて、せっかくリフォームしたのに居住性が悪くなっては元も子もありません。
逆に居住性を優先するがあまり、施工が大変やりにくい、後でメンテナンスをしにくい。
これもやはりまずい。
私の役割はその間で「ちょうど良いところ」を取ることにあります。
それには職人さんの意見も聞き、お客さんのご要望も聞き、両方をバランスよく聞き、自分の今までの経験もミックスして最良の答えを出す。
その繰り返ししかないと思います。
続きは・・・次回に