本日は水廻りに関してご紹介します。
もともと歯医者さんのバックヤードで洗濯機は置いてあった場所です。
その隣に約1坪強のレントゲン室があったのでレントゲン室を浴室にして繋げれば、ちょうど浴室・洗面のエリアが出来上がると考えました。
ユニットバスは通常床組をしていないところ(ベースコンクリートの上)に設置をするため、床が不要になったので床は落とすことにしました。
注意する部分として、ツーバイフォーの床は構造を兼ねているため、床を落とした後の補強に関しても考慮してあります。
レントゲン室には当然窓がないので、外壁に面する壁の1部に窓用の開口を開けて窓を取り付けました。
今回は外壁の断熱材を全て入れ替えをし建物全体の断熱性能を向上させています。
窓に関しても同等の断熱性能を維持するため、 APW330と言う国内最上位の断熱性を誇る樹脂窓を入れてあります。
せっかく断熱性の高い家になり、温かいお風呂になるのに窓際だけが寒いのは寂しいですから。
今回採用したのはTOTOのサザナというシリーズになります。
浴槽の形状には3種類あってお好みのものが選べます。今回は洗い場から跨いではいる部分の立ち上がり部分が真ん中の部分がやや低くなった形状の浴槽を選びました。このほかに半身浴ができる段差の付いた浴槽や、スクウェアな形でデザインを優先したお風呂を求める方のための浴槽があります。
今回こちらの形を選んだのは洗い場からお風呂への入りやすさです。昔のお風呂でよく言われるのが浴槽が深いために、洗い場から浴槽に入る時に急に浴槽内が下がることになり転ぶような危さを感じる。
現在はお風呂の深さも浅くなっており全体的に洗い場からは入りやすくなりました。この形状は特に真ん中が低いので浴槽のヘリをつかんでお風呂の中に入りやすい。その点からお客様の年齢も考えてこちらにしました。
今回は、お客様の年齢も考慮してこれからの生活の中でバリアフリーが必要となりそうな箇所に関して対応もさせていただきました。
お風呂に関して言うとシャワーを上げ下げするためのバーが手すりがわりになっていたり、
また、浴槽の上部壁にも立ったり座ったりの動作がしやすいよう水平バーをつけました。
また浴室のドアの出入りの際にも動きをサポートする縦手すりをつけてあります。
トイレの紙巻器は棚を一緒にセットしたものにして。便器に座ったり立ったりするときにこの棚に手を乗せて力をかけることができます。
メーカー側もそのようにできるように強度設計がされています。
また便器のそばの縦手すりも動作をサポートするのに有効なのですが、そばに窓があったのでどうしても適切な位置に長い手すりを付けることができませんでした。
そこでメーカーのカタログを見てみると短いものも出ていたので、今回はそちらを採用しました。
これでもな無いよりは有った方が少しでも体の動きが楽になるはずです。
洗面台は浴槽と同じくTOTOの商品でオクターブというシリーズ。今回は設置するスペースに余裕があったので総長さ1,800で組み合わせしたものです。
引き出しを中心にたっぷりの収納容量を備えています。
鏡の中には小物が置ける棚と、コンセントを装備。
水栓と洗面台の関係は写真で見るとおり。
廻りに飛びちらない形状で、飛び散ったとしても簡単にお掃除ができます。
それから、これは私も初めて取り付けしたのですが、センサーで洗面台の鏡上部にある照明器具の入り切りが操作できます。
手のひらをさっとかざすだけで簡単です。
石鹸で泡立っている時や手が濡れている時の状況を考えると、こちらも使い始めると非常に便利そうです。
流石、かゆいとこに手が行き届いた国産ならではの洗面化粧台です。
弊社では素材からパーツに至るまでとことんこだわった造作の洗面化粧台も作りますが、このように便利機能満載の国産メーカー品を導入するのももちろんokです。
お客様が求めているものをその都度ヒアリングし、その建物に会ったベストな物を取り入れますのでご相談ください。