皆さんこんにちは。
今日は昨年行ったリフォームの工事の続きを書きたいと思います。
日進市にて行なっていた築25年になる元はチューダー様式の輸入住宅です。
内部と外部両方を変える比較的大きなリフォームとなりました。
それでは内部からまず紹介していきましょう。
その1 和室を茶室として作り変える
その2 1階トイレをリフォームしお客様も気持ちよく使えるようにする
その3 キッチンを取り替え LDK 全体を模様替えする
その4 給排水配管の不具合を解消する
上記以外にも洗面所の水栓を取り替えるなど老朽化で使えなくなっていた物を交換したりしました。
私自身も茶室を見に行くことはあっても、茶室の設えを作るのは初めてです。
お茶を立てる炉を、埋め込む部分を作り、畳との境に炉縁というものを落とし込みます。
床の間は板張りにせず、茶室ならではの形式、床畳を使う。
また、キッチンにはそれに関連して水屋を作る。
現在ある床の間を広くしそのぶん収納を狭く作り変える。
また襖のスタイルを現在の両引き戸から引き違いに替え、襖紙や内装も全てやり替えました。
茶室を作るためにはまず茶の湯の世界を知る必要がありました。
寸法を決めるためにはまずどのような作法でお茶が行われるのか?客人をどうやってもてなすのか?などをお客様からお聞きして知る必要がありました。
茶の湯の世界は奥深く、 大変勉強になりました。
ただなんとなくその寸法があるのではなく、全ては茶道の作法から決まっている。
そしてその元はお客様をもてなす気持ちを形に表すところからきている。
まさに「全ての形には意味がある」というところで、改めて日本の建築の奥ゆかしさを知ることになりました~!
特に途中、畳の割り付けを決めるときもなかなか苦戦しました。 畳屋さんはそのあたりが大変詳しく、私は横でただフムフムと頷くばかりでした(笑)
江戸間、中京間、京間と 畳にも3種類あるのは皆さんもご存知かと思います。
それに折った畳表の目の間隔や、い草の産地の関係などいろいろと関連もあって、いや本当にこの世界も深めたらどこまで行くんだろうという感じです(*^^*)
水屋に関してはお客様から参考になる資料を見せていただき、それを建具屋と話しながらデザイン画を書いて作りました。
どんな茶道具を使うかそういったことも関連してくるのでお客様から実際の物を聞き出しながら棚の高さとか必要なフックなども決めてきました。
水屋はシステムキッチンの壁につけたので、システムキッチンの水栓の高さや棚の可動域を考慮しながら、後から干渉して困らないように絶妙の高さに抑え決めました。
畳を入れるは工事の一番最後になります。 畳はデリケートなものですから色々な物が片付いてクリーニングも終わった後に入れます。
そして完成!
いかがでしょうか?
麻製の畳縁、純国産・熊本産畳表、作法に従った畳割付、
奥様の夢だった、こだわりの茶室がご自宅にできました。
将来こちらに客人を招いてお茶会を行うそうで、その光景を今から思い浮かべ楽しみです。
次回は「その2 1階トイレをリフォームしお客様も気持ちよく使えるようにする」
では、では、また!
★この工事を行ったお客様からの声は→こちらから