前回に引き続き、塗り壁の家リフォームに関してご紹介します。
足場を組んだ後、塗り壁材の剥離が始まっていたところを実際にめくり始めると、下で見ていた時には目視では確認できなかったところも壁が浮き始めていました。
手で簡単にめくれるようなことでは、この先どれだけ上塗りをしても下から剥がれてくるので、手でできる範囲はすべてめくりました。
逆に電動工具でしかめくれないような部分に関してはしっかり密着しているわけなので触れないことにします。
全て終えた状態がこのような感じです。
結構広い範囲で捲れたように見えますが、最初に目で見える範囲よりも広く見積もってあるので、そういう意味ではさほど驚きません。
着工前にはお客様に「やってみないと分かりませんが、最大でこれくらいの範囲で状態が悪く、下地をやり直す部分が出てくるかもしれません」と説明させていただいています。
その範囲を超えることは無く、見積もり範囲内で収まりました。
現場で現状をお客様にお伝えし次の工程へ進みます。
これも足場を組んではっきりしたことですが、幕板の上部には亀裂がライン状に入っていました。
こちらも 目視はできませんでしたが、最初の調査で気になって見積もりに入れておきました。足場を組んでみて「やはりそうだったか」と思いました。
下から見ると一部窓の下に茶色の滲みのようなものがあって気になっていました。
足場を組んで窓を確認してみるとその正体が分かりました。
この窓の特徴なのか、理由はわかりませんが窓枠の横からビスが止めてあります。
このビスが露出しており、しかもステンレスでもないようで、このビスの錆が流れ出て外壁を汚していたようです。
窓の横はコーキングをしますので、今後錆が出ないように、このビスにコーキングをかぶせて打つように指示をしました。
ありがとうざいました。
次回は最終回「4.仕上げについて~」からお伝えいたします。