画像

Blog

2014.8.10

築13年 あま市の輸入住宅 外部リフォーム

今日は今年6月に行なった輸入住宅の外装リフォームの報告をします。あま市に2001年竣工で外装は湿式工法モルタルにリシンの吹き付けとなっています。
施工前の問題点としては・・・

●外壁に細かいクラックが生じている
●浴室の目地・コーキングが切れ水漏れを生じている
●アイアンが錆びて外壁に錆のシミ跡が付いている
●輸入窓の外壁廻りのコーキングが劣化している
●外壁に貼った石が剥がれている。他にも剥がれそうな部分はないか?
●バルコニーの防水性がなくなってきている
など。他にも工事を開始してから発覚した不良箇所もありました。

【外壁の各所に見られるクラック(細かいヒビ)】
特に窓廻りやフード廻りに多く見られます。
荷がかかるところや開口部が弱いという傾向がこのクラックの位置を調べると分かります。

【バルコニー アイアンフェンスの錆】

【バルコニー モルタル笠木のクラック、1mm相当】
これでは天端から水が入って、最悪の場合、構造を湿らせて腐る原因となります。

【バルコニー床FRP防水の劣化】
表面には艶がなく、細かいヒビやチョーキング(粉を吹く)を生じています。メンテナンスのサインです。
建物が木造であれば、防水層の下は木で出来ていることを忘れないこと。

【輸入木製玄関ドア】
南面に配置されていることもあって表面の劣化が激しく、特に下の方は木部分が剥がれ一部下地が見えています。
ドアの取替まで施主様は視野に入れていたようですが、私の目から見て、まだメンテナンス次第で使えると判断し、塗装を施すことに。

ここからは施工中の様子です。

外壁のクラックを専用の防水剤で埋めます。

全てのクラックに防水剤を塗りこみ、窓廻りコーキングをし、外壁を仕上げて行きます。
仕上げにはスタッコフレックス リニューを使用します。

アイアン製品には錆止め塗装を(=赤茶の部分)
外壁 スタッコフレックス リニューの下地には微弾性フィーラーを入れました。

上記写真で大きなヒビのあったバルコニー腰壁のモルタル笠木にはこれでもか、というくらいの防水剤を塗り重ね、完全防備しました。
(=グレーの部分)

また、足場を組み初めて分かったこともあります。
屋根はスペインS瓦なのですが、瓦自体に問題が無くても瓦と瓦の間を埋めてある漆喰の劣化が進んでいる箇所がありました。

お施主様自身が屋根まで上って確認するのは結構危険なので、私の方で写真と動画を撮り、「このような感じになってます」と現状報告をし、対策のアドバイスをさせて頂きました。

漆喰(南蛮)を入れ直したところ(=真っ白の部分)
在来工法の家でも時折、左官屋さんがここだけ漆喰を入れ直して銀色の瓦の中で真新しく白い箇所を見つけることがありませんか?
基本瓦なのでそれと同じです。

ここからは完成写真です。

青空に茶のスペイン瓦とスタッコの淡い色が映えます。
今回使用したスタッコの色は標準色で#332 Peaches-n-Cream
色サンプルを既設外壁と合わせたり、竣工当時の記憶と重ねた結果、この色がベストでした。

外壁リフォームに関し、大切な要素は二つあります。
特に輸入住宅などデザインされた住宅の場合
1.外壁に求められる性能を取り戻し、今後その性能が出来るだけ長く持続するように施工すること
2.外観デザインをどうしたいか?住む人の意向を聞いて、性能を落とさず、好みのデザインで仕上げること

今回2.に関して言うと、施主さんは既設の塗り壁らしいコテ模様を気に入ってらっしゃいました。
ですので、今回にリフォームで仮にその表情が失われるのはとても残念そうに見受けられました。その点、今回のスタッコフレックス リニューは塗り厚で表面のテクスチャーを潰してしまうことなく、しかも超弾性という性能を維持しながら仕上げる事ができたので適材だったと思います。

どれを選んでも住宅に適する厳選された標準20色のラインアップも私は気に入ってます。私は今までスタッコフレックスの施工のほとんどこの標準20色の中で決めています。
(☆オーダーで色を指定することも出来ます)

【アイアンの仕上がり】
アイアン自体の塗装も大事ですが、アイアンと建物の間に生じた隙間、ビスの穴などが汚れや防水上、大切です。
コーキングにより今回そのあたりも入念に施工してます。

玄関ドアの仕上げについては施主さんと共に悩みましたが、現在の状況から木目の見えるステイン(半透明仕上げ)は手遅れで困難だということを理解して頂き、ペイント(塗りつぶし)にしました。経験上、明るい色のペイントは仕上がりが軽く安っぽく見えることがあるので、少し濃い目の茶色で決めました。
ドア自体交換するのは簡単ですが、ドア自体芯まで変形していたわけでは無いので、仕上げは少し目をつぶってこの先もう少し長く使って頂くことにしました。施工後、施主さんも気に入ってくれたみたいです。傷んでいると愛着も少し失われがちですが、綺麗に蘇ったことでまた元々持っていたデザインに惚れ直しもらい、大切に使い続けるきかっけになればいいな、と思います。

以上、6月の輸入住宅リフォームのご紹介でした。

今、お住まいの家のメンテナンスの方法が分からない?リフォームを誰に頼んだらいい?
お悩みならご相談下さい。
お問い合わせはこちらから
輸入住宅のメンテナンス・リフォーム/ノエルハウスby考作

FavoriteLoadingお気に入りに追加する

Search

お気に入りの記事

  • Your favorites will be here.

Categories

Tag cloud

Archives

ノエルハウスの住宅、 リノベーション
リフォーム等に興味のある方は、
なんでもお気軽に問い合わせください。

0587-57-9500
LINE Official account

お問い合わせの他、イベントや
お家づくりに役立つ情報などをお届けします。
ご登録はこちらから