前回はフローリングに関して大きく分けて『無垢フローリング』と『複合フローリング』があると説明しました。
今回は自然素材がテーマなので、本日は天然の1枚板から作られる無垢フローリングについてお話します。
感覚的なものも含まれるので、人によって表現は違うとは思いますが、
私が答えるなら、
「木材の自然の風合いが部屋に高級感や安らぎ、落ち着き、温かみをもたらすから」また
「年月が経つほどに味わいが増すから」と答えます。
使い続けてやがて古ぼけて安っぽくなるモノとは異なり、時間が経って次第に風格、趣が増してきます。
それは、いつまでも愛着が持てる本物の素材だからこそだと思います。
これ、洋服や装飾品、車、家具など、いろいろな分野にも当てはまりますよね。
自分が大切にしたいと思うものに囲まれて暮らす事は、とても幸せで充実感があること。
長く一生を共にするものにこそ、大切にしたい、正にヴィンテージの価値です。
無垢フローリングは複合フローリング(=合板の表面に挽板・突板・化粧シートを張ったもの)に比べ、高価なものになります。
また、時間が経ってみないと本当の価値がわからないものでもあり、「無垢じゃなくて、このくらいでいいんじゃないの?」と思う方もいると思います。
その辺りは、その人の価値観やどこに重きを置くかによって違い、勿論、自由な選択にお任せするところです。
ただ、私自身も無垢のフローリングを貼った家に17年住んでいますが、単純に満足しています。
リフォームのお客様のところに訪ねていくと、無垢のフローリングについては後悔している人はいないばかりか、何十年たっても「これは良かった」と言う声をよく聞きます。
そこは、経験者にお話を聞いたり、実際に新品ではなく、フローリングの感触を本物で味わったりしながら、ご判断いただければと思います。
次回は「無垢フローリングの選び方」について、お話しようと思います。ではまた!