お客様のご厚意でお引き渡し前の2週間に渡り見学会をさせていただきました。
この期間中、一般のお客様が7組、いつもお世話になっている設計士さんや建材屋さんが4組来場していただきました。
新型コロナによる影響下、最初はお客様が来ていただけるだろうかと少々心配していましたが、たくさんの方に今回の新しい家を見ていただき、ありがとうございました。
こだわったところ、細かいところにも「いいね~」「なるほど~!」「可愛い」「素敵!」「これ使いたい」などお声を頂き、嬉しかったです。
お施主さまとアイデアを出し合い共同で考えたところが多々あり、余計に嬉しかったです。
私自身も色々と悩み考えてここまでの形にして良かったなぁと報われる気持ちです。
お客様の中には、これから新築を建てる予定の方や、数年前に弊社で建てさせていただいたOBの方、輸入住宅に住んで23年、27年、最長の方で35年の方がいらっしゃいました。
このように新築に限らず、年齢問わず、家と言うステージ上の様々な方がいらっしゃるのがうちの会社の面白い所です。
時節柄、同じ時間帯にご案内することはできませんでしたが、終わって今振り返って思い出すと、やはりこういう家が根っから好きな方ばかりが来場して下さったなあ、と思います。皆様うきうきわくわくしながら部屋を眺めて、触れて、質問して。「こうしたい、ああしたい。キッチンを、ドアを・・・」など色々な想いをお話して頂きました。
家を育てていく・・・まさにそんな感じ。
ここに来て、また新しいいろいろな建築のことを発見するのがとても楽しそうでした。
ご来場頂いたお客様で輸入住宅居住経験No1 =築35年の家にお住いのA様のお話をちょっとここでします。
A様のお家は今まで弊社の方で輸入窓の手直しなどメンテナンスをさせていただいてきました。
外壁は東レのカンペキシリーズのサイディングである事は前にお訪ねした際にわかっていたのですが、実は35年前にA様が家を建てたとき、この商品が世に出たばっかりの頃だったそうです。
今回の見学会の家も同じ東レのカンペキのラップサイディングです。
違うのは厚みの基準が変わり2ミリ厚くなったことくらいです。
「これが今のラップサイディングですか〜。」
今のラップサイディングを見て感慨深そうでした。
つまりこの外壁は35年のロングラン商品と言う事です。
1枚1枚重ね張りし現場で塗装も要る、なかなか手間がかかる外壁工事なので、現在は採用する家はあまり多くないと思われますが、それでもこうやって定番商品で残っていくのはありがたいことです。
柄物のサイディングは流行廃りがあり廃盤になるものも有りますが現場塗装のこのシンプルな形状のサイディングは、シンプルゆえずっと変わらず続いているのでしょう。おそらくたとえ少なくても一定のニーズがあるからこそ残っているんだと思います。
このような商品こそが建築では必要だと私は思います。スタンダードで飽きのこない定番。
「築35年の輸入住宅ユーザーが最新輸入住宅を見る」
こういう出会いが作れるのも見学会の良いところだと思いました。
このような見学会やセミナーを通じて、新築の方やOB、リフォームの方の交流や、情報交換ができる場が出来たら、それはお客様お互いにとって、他では得られない生の声が聞けるチャンスになると思います。
今は一同に集まってと言う事は難しいですが、このようなブログやホームページを通じて、いいことは共有して、改めるべきことも共有して改善する、そんな建設的な場を作れたら、と思います。
やはり、家は実物を見て、話を聞くのが一番の近道です。
このような場を作っていただき、ご来場いただいた方にとってもとても有意義な時間を作れたこと、すべてお施主様のご厚意の賜です。
会場設営にもコーディネーターのKさんにも全面的に協力して頂き、
会期中には素敵なインテリアで彩られた家を、最高の腕を持つカメラマンで絶対的な信頼を置くHさんに丸一日付き合って写真を撮って頂きました。
その仕上がりもこれからの楽しみです。
皆様の協力があってこの見学会を開催することが出来ました。
これを次のお仕事に繋げ、また幸せな家づくりがひとつずつ生まれるようがんばります。
このたびは本当にありがとうございました。