1階ホールに続いて洗面等水廻りに繋がります。
洗面は北西にあり鏡や家具もあって採光の採りにくい位置ですが、高窓と少しだけ外へ飛び出した壁のサイドから南の光が入って来ます。
この光が直接光で無くて、壁を照らしそれによって明るくなる間接光なので、とても優しい光となります。
お化粧などもこのような光の方が明暗の差が大きくならず見やすいのではないでしょうか?
白を基調としたコーディネートですが、洗面台を黒、壁を落ち着いたベージュと白のストライプ、それに合わせたアクセサリーのアンティークブロンズ色が清潔でラグジュアリーな感じを演出しています。
毎日使う場所だから小さなことでもお気に入りなら、この先ウキウキした気分になれますよね。
トイレには空気中の湿気を調整したり、臭いを消してくれる機能性タイル:エコカラットが貼られています。
天井からの間接光がその表情を面白く伝えてくれます。
小さいスペースの中に収納をたくさん蓄えた手洗い台はさすが日本のメーカーと言った感じがします。
センサーで水が出るのも清潔な日本人の生活にはピッタリ。
ちょっとしたことですが、ホテルにいるような非日常感が家にいることを楽しくさせます。
うって変わって、3階にある和室です。
1面だけをベンガラ色にしてあり、畳は墨色です。
このモダンな和室をコーディネートされた岡島さん、さすがです。
こういうことが、自分ひとりではなかなか思いつかない。
チームで建築を作る楽しさです。
あっ、こうなるんだ!と作りながらでも発見と驚きがあります。
この畳はなんと厚さが15ミリ。
読んで字のごとく薄畳といいます。
コストは高いですが、この色使いの楽しさとフローリングの厚みと同じなので高さの調整が不要という施工性の良さがあります。
次回、どこかでまた使いたい技です。
4回にわたってご紹介しました新築お引渡し前のT邸。
新生活に向かって、これからも色々見守らせて頂きたいと思っております。
ありがとうございました!