昨日は天窓(国産:商品スカイシアター)からの雨漏れ対策点検に入りました。
2年ほど前に屋根の塗り替えをさせて頂いた際、天窓廻りにコーキングをたっぷり塗って当時の漏水を抑えたのですが、その部分なのだろうか?など色々考えましたが、とりあえず、屋根に上り、しっかりと目で確認をしました。
調べると原因は二つ。
ひとつは、(これが一番の原因と思われる)天窓の水下側の立上り部分のコーキングが切れ、ルーフィングが天窓から分断している。その為、雨がルーフィングの裏に廻っている可能性がある。
この部分は天窓のガラス面を伝わった雨が屋根に向かって落ちてくる部分です。ちょうどこの真下の室内側で漏水が確認されているので、怪しいです。コーキングをしっかり塗り込み、屋根と天窓枠本体との一体化を図りました。
本来ここにルーフィングが露出してくるのは納まり上おかしいです。また、天窓本来の施工から言うと、水切り板金で雨を逃がす工法になっているのが適切で、屋根葺き材と窓本体をコーキングで一体化するというのは好ましくはありません。ここの場合、当初よりその工法になっていることと、本来メーカーが推奨する勾配から言うと2/10勾配というのがギリギリの緩い勾配の為、水切りが悪いので、シーリングで一体化して、そもそも水が入らない(防水的な)考え方で対処する以外ありません。
二つ目の原因。
天窓枠は木で出来ていて、外部はそれを板金でカバーしているという単純な構造でしたが、その板金を固定しているビスの穴が怪しい。ビスの下のパッキンが消耗してボロボロ。
この穴からでも少量の水は入る可能性がありそうでした。
一度、板金を浮かし、木と板金の間にコーキングを充填し、板金を戻し、ビスを打って穴を埋めました。
板金もメーカー側としては交換部品として考え、ビスで打ってあるだけの簡単な構造でした、(交換のためにはこの方が好ましいのでしょうが)。
ただ、この天窓が既に廃番であることを確認しているので、今後交換をしない前提で施工しました。
ビスの下には水滲みの跡がありますので、少量でもビス穴から浸入した経緯があると考えらます。
また、風が強い時は、この勾配だと逆流して板金と木の間を水が上ることも考えられなくはないです。
天窓 補修の施工状況MEMO