今月15日から入った工事だが解体前には規模がわからず、最小の場合と最大の場合を想像して臨んだ。
先週末に最終の解体を終え、どこまでの被害か?把握出来た。内容的には白蟻による食害と雨漏れによる腐れだ。
一昨年前は同じ現場の対面側壁にも被害があり、外壁改修工事をおこなった。
このようになった原因は解体して材料の様子をみると色々分かってくる。
以前別の会社で外壁リフォームをやっていて、それから雨漏れが生じたなど、どうもその際のリフォームが適切だったかどうか?が観点になる。
外壁タイルを剥がしてみると、雨漏れが生じて壁に湿り気があるところを察するように白蟻の移動する跡がくっきりと残っている。
やはり、白蟻が入る一番の原因となったのは外壁の雨漏れであることに間違えない。
ではどうして雨漏れが起きたのか?
窓自体、窓と外壁との納まり、外壁の構造、施工など様々考えられるが、今回の大きな原因は外壁の構造にあると思う。
タイルの下地のモルタルの施工が特殊な(見たこともない)構造になっていて、そこに埋め込まれた金物の錆が誘発するタイルのクラックが大きい。
金物の位置には必ずといっていいほど縦にクラックが入っている。通気工法になっていないので、一度入った水がなかなか壁内から抜けないのも弱点である。工事が始まり、現地にかかりっきりだったのだが、工事範囲が一応定まり、下地補修も区切りがついたので、一度報告しておく。