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2024.3.2

北欧インテリアの家 リノベ⑦〜こだわりポイント(大工・電気・水道工事編)

解体が終わると大工さん、電気屋さん、水道屋さんがほぼ一緒に入ってきます。

また合間を縫って左官屋さんが入ってきます。

左官屋さんは新しく組む床の下に基礎となる土間コンを打ちます。

 

この時点では、解体工事前に書いた100分の1の基本図面と違って、現場で書くラフ図面やもっと細かい図面を書いたりして、より具体的に現場の指示に落とし込んでいきます。

 

 

この辺からさらに私も本領発揮と言うところです!

 

うちが他の建築会社と違うところをあげるなら、『工事が始まってからもっと良くなる』と言えると思います。

「良くなる」というのは設計打ち合わせして来たお客様の「作りたいカタチ」を実際に精度高く作る事でもあるし、

現場でしか思いつかない事、生まれたアイデアを柔軟に取り込んで、もっと’いい感じにする’と言う事。

 

それは協力的で経験のある職人と私との長年培って来たチームワークが成せる技。

年間に作る数は限られていますが、ここだけは誇っても良いと思ってます!

 

ガス屋、水道屋、大工、ユニットバス業者 竹本をリーダーに何人もの業者が集まって、話をして進めるからこそ、少々の変更にも連携して対応できる。注文住宅には欠かせない職人たち。

 

特に今回は新築と違う制約もあり、その中でどれだけ思い通りの形を作るかと言うミッションはなかなか高いハードルですが、やりがいのある仕事。

 

出来上がってみると、当たり前のように思えるのですが、作り始めの段階で関係する業種に関わる部分について、各職方さんと連携して指示をしていかないと最終的に思い通りの形に仕上がりません。

設計と監督を兼任する私にとってこの時が実は一番大変な時期ですが、「ここで頑張れるか?!」で、最終的に満足度が変わってくるのです。

 

施工前

 

施工後

 

 

今回は、造作工事と電気、給排水工事に関連してこだわったポイントについて列挙します↓

 

●洗面所周り

●ニッチ

●リビングのテレビ

●ガラスブロック

●リビングのカーテンボックス

●トイレの手洗いの作り方

●寝室のブラケット照明

●各種ペンダント照明

●床下点検口の設置

●壁の下地の材料の選定と、厚みに関して

●窓周り枠の収め方

 

書き出したらメッチャありますね~(笑)

 

これからのブログで数回に分けて説明してきます

まず、本日は①~②をお話ししますね(^^♪


 

洗面所

洗面所はお客様から弊社に今回のリノベーションの依頼があった時からイメージが固まっているものでした。

施主様の気に入った海外のインスタ写真をいくつか参考に送っていただいた時に、その洗面の写真がありました。

 

設計の最初の段階で気に入った写真をいくつか送ってもらうことがよくあります。

実際の写真でイメージを伝えてもらうことは、最初にお客様の好みを知る上で大変参考になります。

 

 

 

 

色や素材、使っている機器などに関して、具体的に決める際はその写真を振り返っては進めて行きました。写真がお客様との間の共通言語のような感じです。

 

洗面器、ブラケット照明、タイルなど、異業種のパーツを組み合わせてこの空間を作らなければいけないので、それぞれの工程において的確な指示を出していきます。

 

最初のイメージスケッチ 「こんな感じですか?」と聞きながら・・・

 

 

 

例えば電気屋さんはこの図面もとに配線を出してもらったり、大工さんには鏡を取り付けるところに下地を入れてもらい、タイルを貼る腰壁を作る。水道屋さんには、洗面器の高さに応じて配管を仕込んでもらったり。

そんなプロセスを経て、最終的に仕上がったのがこのような感じです。

 

 

鏡はお客様からの支給品。ZARA HOMEでお買い求めされました。 予め商品を教えて頂き、取付位置を決め、それに合わせて照明のバランスも決めました。 勿論洗面器のセンターに鏡と照明が来るように、下地も入っています。

 

ニッチ

ニッチも毎回どのお客様でもデザインやサイズの違いがあれ、作ることが多い人気の高い造作。今回は特に少し今までやったことのないような仕上がりになりました。

これはお客様がやはり「このような形にできませんか?」というのを提案して来られたのがきっかけです。

それは壁の仕上がりと扉の面がツライチになると言う形でした。

 

 

その写真を見たときに、一瞬さてどうやってやろうか?と少し考えました。

ただ、写真があると言う事は、誰かがやっていると言う事。

自分の方でもできると思い、どうやって作るかを考えました。

 

その結果少し工程が調整が必要になりますが、建具屋さんとクロス屋さん、それから大工さんがそれぞれ連携すればできそうだ!と判断しました。

 

 

私自身のこだわりとしては、やはりものを置くところの内部構造は、箱状のしっかりした作りになっていること。

湿り気のあるものも多く可能性があるので、拭き取りがしやすいこと、汚れが付きにくいこと。

クロスを物を置く棚部分まで貼り込んでしまう方法もありますが、それだと後々クロスが剥がれたり汚れると思ったので、ここは建具屋さんに耐水性のあるポリ合板で作っていただくよう頼みました!

 

建具屋の工房に行って、「こう言う風に作りたいんだけどさ~」とやりとりするのも私にとってまた楽しい事です。

 

どうやら初めてやると言う事に昔から燃えてしまう性分の様です(笑)

ほんとにこの仕事(=注文住宅)で良かったと思っています。

 

お客様の『欲しい!』と『よし!やってみる!』が合致したらお互いにHappyですよね~?

初めて作る事が自分の中で叶った時、何とも言えない満足感が自分の中に生まれますから、それが自分への報酬だと思っています。

 

そのきっかけを作ってくれたお客様はほんとに有難い。

私の生きがいを作ってくれているようなものです。大げさではなく。

 

すいません、少し熱くなりました(笑)

 

 

そうやって作った結果、まずまずイメージ通りになったと思います。

今までにないスッキリした形で仕上がりました。

 

扉はツマミをつけることもできますが、できるだけスマートに仕上げたいということでプッシュプル式なっております。ドアを押せば手前に反動で開くような作りです。

これからもお勧めできそうなデザインです。

 

次回はこだわりポイント③から始めたいと思います。

お楽しみに!

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