工事が終了してからだいぶ日にちが経ってしまいましたが、内装工事に関して書きたいと思います。
今回内装の仕上げは、一部タイルを使っている他は大半がクロスです。
そして、リビングやそれにつながる階段や吹き抜けなどメインルームに関しては、統一した単色クロスを使っています。
ペイント調のクロスで、淡い色が落ち着いた感じで心地良く、仕上がりも大変きれいですが、今回現場に長く立ち会ってみて、実際貼る際にはかなり気をつかうクロスだということがわかりました。
特に今回多用したR壁の部分に関しては、大変手間がかかってます。出来上がってみると、当たり前のことに見えますが、その過程には職人さんの大変な気遣いや緊張感、熟練の技があります。図面でR(曲線)を書くのはさほど難しくは無いですが、実際に絵に書くのと作るのとは大きな違いがあります。この様子は動画にも撮ったのでまた後日アップしたいと思います。
実は、現場からわが家が近いという事もあり、うちの年頃のふたり娘たちをクロス工事が始まる前、ちょうど塗装工事が終わった時に連れていきました。
まだ、何も貼って仕上げてない現場でしたが、その段階でもこのRの壁や、ニッチ、洗面の造作など「わ~!かわいい」の声の連続でした。
先日、クロス工事が終わったあとにこのクロス貼りの様子を動画で見せたのですが、その作業の大変さ、繊細さに驚愕していました。
「職人さんてすごいね!」「そう、すごいんだよ!」
しかも、現場で空調はゼロ。夏は暑いし、冬は寒い。決して良い環境ばかりではない中、毎回違う現場、違う納まりや形、その中で常に一定のパフォーマンスを出すのは本当に大変だし、出来ていることはすごい、と思う。
出来上がった”かわいさ”だけでなく、作る過程のこの”仕事の中身”を知ってもらったのはいい事だと思う。
内装屋さんに限ったことではない。大工さんもそうだが、朝、初めて見た現場だったりしても少し打ち合わせしたら、後は手が先に動く。考えてから動くというより、先に手が動いている。私も少しは大工らしきことは手習い程度にやるが、如何せん考えている時間が長い。
だから、効率が全然違う。ほんとにその道の人は皆さんそれぞれ素晴らしいものを持っていて尊敬します。
このストライプ柄。これも以前から度々使いますが、この柄も合わせながら貼るのは結構気を遣うんですね。
少しでも平行でなくなったら、ずれてしまって最後端で帳尻が合わなくなるし、見た目にもよく分かってしまう。
これが、エンボス調の無地だったら、多少のずれが仮にあったとしても目立つことは無い。でも確かに貼りあがると素敵なんですよね。
ここでも「手間を掛けたものは、わかる、確かにいい」という原則がある。
2階にはお部屋ごとにお好みのクロスが貼り分けて貼ってあります。
リビングとは違って個室にはこうやってより自分好みの世界を表現出来るのも楽しさのひとつですよね~!
この後、クロスが終わると、いよいよ照明や水栓を付ける設備関連工事に入って行きます。
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