昨日、新規のお客様と一緒に土地巡りをした。2週間前の内覧会に来て頂いたお客様と候補の土地をいくつかピックアップしておいて、現場現場で色々話しながら・・・。そのうちひとつが有力になり、具体的な進め方を事務所で話し合った。
そこで私はお客様からとてもうれしい話を聞かせて頂いた。
実は先日内覧会でうちを見るまでは、色々あって結構気分が落ち込んでいたのだとのこと。ただ、うちを見た後、帰りの車ではとても元気になって帰られたとのこと。
内覧会では玄関から「なんか空気が違う・・。気持ちいいよねぇ・・・」との感想から始まり、ずっとそこで話し込んでいた。インテリアもお気に入りだったようで私自身もあの日は「やったことは間違えじゃなかった」と勇気をもらった。気に入ってもらった気は確かにしてたが、昨日「あれから元気になりました」と聞いた時、なんか涙が出そうになるくらいだった。
家にはそんなパワーがあるんだ。人を元気にしたり、ハッピーにしたり出来るんだ。自分の作った家でそんな風に感じてくれる人がいると思った時、この言葉のおかげで私は自身が目指すべき道がくっきりと見えた。
私はこの人の為にぜったいいい家を作って、喜んでもらいたい。自分たちで作ったと実感の湧く、オンリーワンの家を自分たちの為に作ってもらいたい。
そこに同じ価値観をもって共感してくれる人がいる。その人の期待に応える。それが自分の仕事だと思う。
そんな風に決意した今日、日曜の朝日新聞に掲載中の「悩みのるつぼ」に美輪明宏がちょうど家のことで相談にのっていて、最後の方に「(家や家具など)環境というのは精神的なビタミン剤ですから大切に考えましょう」とくくってあった。家が人を元気にすることもあれば、逆に病気にすることもあるのだ。そう考えると家という環境自体が医療の一部と思えるくらい人に与える影響の大きな仕事だと思う。