よく、ビジネスで「足元を見られた」などと、自分の弱みを握られた場合の相手の出方をさして言うことがある。
我が家の庭のオリーブの木に虫が入って良くない状況になっていることは、気づいた造園士から半年前から言われていた。
それからずっと、どれだけ言い訳しようと私は確かに「見て見ぬふり」をして来た。しかし、今日、木にちゃんと向き合うことにした。
そしたら、わかった。
まず、なんと言っても枝や葉が伸び放題・・・、特に木の根元は枯葉が積もり、枝葉でもっさもっさの状態で、陽も入らず、肝心の場所に向かい直す作業自体がしづらい。
これでは、不健康な気がした。足元がこれでは本体が健全に成長出来ない。虫などに入られるスキもあるような気がした。
薬を塗れば済むと思っていたから、ずいぶん予想外に時間のかかる展開になってしまったが、まずは剪定が先、というわけだ。我流だが、無駄と思われる枝を外から眺めながら、バッサバッサ切って行ったら、こうなった。
「ちょっと切りすぎか??」と、一息ついて思ったが、「いや、髪の毛だって、切ったばかりは何となくスースーするから、こんなもんでしょ」
だれにも聞けず、ひとり納得(笑)
で、すっきりした幹をぐるりと眺める・・、
と、問題が見つかる、見つかる!・・。
どうやら造園士曰くテッポウ虫という幼虫みたいなやつが木に穴を開け木の幹の奥まで侵入し、気を食っていくらしい。
駆除方法には専用の薬を買って来て穴に埋め、補修液のようなもので穴を塞ぐ。
また、木の皮がめくれかけていたり、今後被害を受けそうな部位にもこれを塗って保護すると、被害を防止できる。
補修後の状態。
枝葉がいっぱいの時は、発見がしにくかった問題もこうやって不要な部分を捨ててすっきりさせると、見通しが良くなり、問題自体を見つけやすくなる。
穴は小さいのも含めると10ヶ所ほどあり、想定の倍以上だ。
よく見れば、本来この時期には有り得ない、葉も黄色になってる部分も見かけた。
本当に今日治療して良かった(*^_^*)と思った。
これはやった者にしか分からないだろう。妻より近所の人より誰よりも自分がこのオリーブに関しては状況を知り、緊急度の高い木と認識出来てると思う。
「足元から綺麗に・・、余計な物は捨て、見通しをよく・・・、そうすれば問題を正確に早くつかむことができる。」木を触るってこともなかなか深い。
仕事や自分の身の回りのあり方、生活に通じるものがあるなぁ〜。
剪定した木をみて、なぜだか、心の中にも気持ちいい風が流れた。