今日は朝から始まり、夜に至る間で色々あり、結局最後は自宅に帰る車の中で”猛反省”をした次第である。
今週、月火の二日である現場で職人を5人づつ入れ、延べ10人で既設輸入掃き出し窓を7箇所交換する工事を行なった。
初日の朝はデニーズでミーティングをし、工事内容を現場に入る前に頭に入れてもらい、効率的に現場を進行するよう策を話し合った。
現場に入りいざ解体が始まると、既設窓の構造が想定と違い、まさに想定外の展開となった。
ただ午後になるとひとつが出来ることでやっと目処が立ち、予定の工事を何とか2日間で終えることが出来た。
みんなで頑張って2日で終われたので、息を切らし「良かったね」と最後気持ちよく別れたのだが、翌朝、お客さまから電話があり気になる点があるとのこと。
職人に早速電話して確認したが、「思い当たる節が無い」とのこと。
とても気になるので、無理を言い、夜お邪魔させて頂いた。
そこで聞いた(確認)したものは確かに言われれば誰でも気になる部分だった。
枠が真ん中で少しはらんでいて、サッシュの飲み込みが一定になっていない。気密性が悪く、隙間風などの心配がある。
私は全ての窓を調査してこれが原因でないか、というひとつの共通点に気づいた。
大工にすぐ電話し状況と原因について話をした。
とにかく来週、もう1回入って調べ直すつもりだ。
仕事が終わった!と安易に喜んでいてはいけないな。
こういうことに(工事中でも)気づくのが本来の監督の仕事ではなかったか?!
時間に制約があるので今回は自分自身が工事の渦中に1職人の様に埋もれてしまい、冷静に工事内容をチェックする役目を果たして無かったと思った。
養生も大事だが、私は一部を見るのでは無く、職人には気づきにくい点をもっと俯瞰して見る必要があると今日は改めて感じた。
そういう観点で冷静な判断や指摘が出来ること。たとえ職人に煙たがれようが・・・・それが本当の監督なんだろうと・・。
逆にそういう監督の方が実は職人にとっても得なはずだ。
今日は自分の立場や今後の姿勢を考える上で猛反省した。
工期も大事。
だが、ただ時間内に終わればいいってもんじゃない。
作る物がちゃんとしているか、検査、チェックをしたか、やるべきことはたとえ日時が延期しても行わねばならない。
今日は勉強になりました。朝は、電話だけで内容が把握しきれないので「何を言ってるんだろう・・・」と思ったが、お邪魔してお話を現場で聞くと、改めて基本に気づくことも多く、お客さんが言っていることには十分合点がいった。発見があった。
お客さんが今回何がしたかったのか、改めて考えなければならない。重い輸入ドアを、軽くて、左右両方から行き来できる、そして気密・断熱等性能は良いもので・・・、という希望があったと思う。それを形で達成してあげるのが私達現場に携わる者の最終目標でなければならない。
一方でリフォームの現場ではお客さんがお住まいになりながらで、日時の制約も多いので、私たちはついつい「予定した時間で現場が終わること」が最重要課題になりがちだ。
職人は次の現場の予定もあるし、天候の変化も考えると、窓を変えるというミッションの場合は特に時間との勝負になる。
とても難しいことだが、とにかく集中して品質と時間の間を埋めるしか無い。
まだ、直る原理がわかった訳ではないが、でも言えるのは、この様に言いにくいことを言ってくれるユーザーが自分を鍛えてくれるということ。
以外とこういうことの方が自分の建築人生を振り返ると、ほろ苦く思い出され、後でも薬になる。今日の痛い思いを忘れずにいたいと思う。