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2021.4.22

メーカー×造作の「いいとこどり」キッチンリフォーム(後編)

今回はキッチンリフォームの後編。

ノエルハウスならではのひと工夫を取り入れたキッチンリフォームのご紹介です。

 

今回のキッチンリフォームでこだわったポイント~その2・・・・


今住んでいる「お気に入りの家」のイメージに合わせる。

 

●色

印象的なキッチンの黄色はあるキッチンメーカーに見に行ってお客様が気に入った黄色です。

お客様は最初から”黄色のキッチン”にすることを決めていらっしゃいました。

しかし、引き出しなど機能性重視で選んだシリーズにはしっくり来る色が無く、迷いました。

機能と色を両立するのが 難しい中、最終的には一番気に入った色の選べるシリーズをお選びいただきました。

因みに選んだメーカーさんはクリナップの『ラクエラ』というシリーズです。

 

 

 

一方、私たちがゼロから作る「造作家具」は現場でお好みの色に仕上げることができます。

この造作家具に塗ったグリーンに関してはお嬢様のこだわりが特にあり、実際に使う木に色をつけた複数のサンプルを塗装業者さんに作ってもらい、現地でお客様に確認してもらいました。

 

 

すごく迷いましたが最終的にこの色になりました。

仕上がった色は大変気に入っていただき、ほっとしています。コーディネーターの西郷さんも最初から押していたこの「緑」

「このお宅なら似合う!!」と最初から思っていたようです。私には少し躊躇があったのですが、流石コーディネーターさんです!

 

塗装業者の工場に行って色見本を作る。お客さんの気持ちに成り代わって 「この辺りの色が好きなんじゃないかな~」と創造力を最大限膨らませて数種類に絞る!

 

”木の種類”により違いも出るので、そのような微妙な差異を説明して最終仕上げの決定指示を出すのが私竹本の役割です。

本当にお気に入りの家を作るにはこんな小さなところにもチームワークが必要なんです。

 

 

●タイル

キッチンの正面のタイルは元々貼ってあったタイルを上手く活かせそうだったので剥がさずに使いました。

このタイルは大変お客様が気に入っていらっしゃるものなので、活かすことができて良かったです!

新しいものの中に20年の家の歴史がちゃんと残されたキッチンになったと思います。

 

 

●施主支給

 

取っ手はお客様がネットで見つけてきてもらった物を支給していただきました。

とてもお茶目で可愛いですね。ここにしかないノエルハウスとお客様との共同製作になりました!

こうやって、「お客様自身が自ら家づくりを愉しんでいる様子」が作っている私たちとしても一番嬉しいです。

 

 

 

そして、今回のリフォームのこだわりポイント、その3・・・・


動線を変えるオリジナル造作家具

~ダイニングテーブルの横に『カウンター・仕切り兼用棚』を作る

 

これも今回作った造作家具の一つで、ダイニングテーブルのサイドカウンター兼棚です。

 キッチンとの間を柔らかくこの家具で仕切ると共に カウンターの上には皿などの一時配膳として使うこともできます。

 

 

タモ材の木目が美しい、家具職人ならではの繊細な作り

 

こちらも現場で塗装をし仕上げました。白の拭き取り塗装と言って木目を生かした仕上げとなっています。

この木目の出し方も”拭き取り具合”で変わって来ます。塗装職人の横で「あ~、もうちょっと拭き取って・・・。あっ、ちょっと拭き取りすぎ・・・」とか言いながら、一緒に相談しながら「コレ!」と思える仕上げを目指します。

 

 

ダイニングテーブルに少し飲み込むようになっていて調味料などもおいて取り出しやすく、しかも少し奥まっているのであまり目立ちません。

また、キッチン側に棚を設けて、 今までダイニングテーブルから見えていたコーヒーなどもこちらにスマートに収められるようになりました。

 

 

傑作なのは、ここにスマホの充電ができるように床コンセントからの電源タップを仕込み、 磁石で固定できるようにしたことです。

(家具自体にコンセントを埋め込む方法もありますが、後からレイアウト変更などに対応できなくなるため、家具には穴あけと、金属板を付けるだけの簡易な方法にしました)

わさわさ目立つ配線もこの家具の底にしまって便利に充電できるようになりました。

 

これもお客様のご要望から生まれたこの家だけのオリジナルアイデアです。新しいアイデアが生まれる楽しさがこういう現場には沢山あります。

 

 

3.今回のリフォーム工事の収穫


 

キッチンのリフォームと言うと”現在のキッチンを新しいものにごそっと入れ替える事”だけを想像される方も多いかと思います。

例えば、浴室のリフォームなどは、全て壊して取り換えますので、それに近いかも知れませんね。

 

それはそれで現在使っているものが全く新しいものに変わって、 レイアウトが変わらなかったとしても最新の設備で十分満足をいただけると思います。 

 

ただ、今回は目先を少し変え、プラン面からアプローチしてキッチンダイニング全体を使い易くなるようにご提案しました。

 

 

 

造作家具と少しの大工工事を加えて、動線自体を変え、スムーズに気持ち良くキッチンダイニングで過ごせるようにする。

造作がいいのは隅々まで無駄なく空間全体を生かすことが出来きること。

普通なら勿体なくて隙間収納を買うところ、その空間を造作で活用しているので、考える必要はありません。

 

 

 

 

大きな間取り変更は難しくても、造作家具をうまく組み合わせて、まるで間取りを変えたかのようにリフォームする。

 

日本の住宅設備の機能的でメンテナンスのしやすさと 造作家具の柔軟性・オリジナリティーを取り入れた 、「いいとこどりのキッチン」

このようなキッチンの作り方、ご興味のある方は参考にしてみてください。 

 

今回も長文をお読みいただきありがとうございました。皆様の幸せな住まいづくりの お役に立てたら幸いです。

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