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2011.10.28

マービン Grille Tack

 

マービンの窓が漏水などで傷み交換をする場合、飾りの木製格子も一緒に交換する場合もあります。
その際、古いタイプと比べ格子の留め方が変わります。
今日はその仕事をお見せしましょう。

まず、Grill(=格子)を新たに注文すると2ヶ月半の長旅を経て届いた格子の梱包の中に、こんな物が入ってます。

この小さな金属をTackと言って、これを右の黒い道具(付属品)を使って障子枠に差し込みます。これが木製格子と障子枠を止める言わば仲介役になります。

差し込んだところ。一応輸入住宅らしく英語で言うと、この黒い道具はInstallation tool=はめ込む為の道具。
そのまんまです(笑)。インストールという言葉もパソコンが普及してからは当たりの日本語のように使われてますもんね。
しかし、こんな治具を使うのが、アメリカっぽい。
丁寧っていうか、どうでもいいっていうか・・。微妙な感じ。でも、こんな小さな部品は確かにこれが無いと作業はうまく行かない。

さぁ、これを枠の側面に持って行ってグスッと尖ったところを刺しちゃいます。
・・・・とその前にする大事なことがあります。
一度、格子を仮留めしてひとつひとつ格子のセンターラインを薄く鉛筆で枠に示しておきましょう。
そのラインとこの黒いはめ込み道具のセンターラインを合わせましょう。

枠が木だから出来る「繊細」なようで「大胆」な技!!
いいの?〜とここは迷わずにグサっと行っちゃって下さい。
鉛筆の黒いラインが白い枠にあるでしょ?これが最初の仮留めの時付けたライン。(それほど神経質に測ってライン付けるまでも無いです。大体でOK。)
一瞬武士の間合いの様にグサッと刺してから少し間を空けてサッと黒い道具を自分の方へ(つまり刺した方向から90°角度を変えて)引き抜いて下さい。
うまく行くと、ちゃんとTackだけが枠に刺さって残っています。ほんとに小さい小さい出来事ですが、これが1回、2回と続くうちに少し慣れて来て快感を得ます(笑)。
一つの格子に枠との接点が6箇所以上はあるので、少し根気が入りますが、慣れればなんてことありません。

全てのTackを付け終わったら、新しい格子を持って来て、はめましょう。
薄い金属で出来た頼りないTackが少々のバネになって格子を軸方向に押さえるようになります。これだけで格子が固定され落ちて来ません。格子の接点の断面形状がこれ。
この丸く削ったところにTackの半円形状が落とし込む形になり、固定されるのです。
う〜ん、考えたなぁ、と思う。

この格子の断面形状だって、日本の職人さんに作ってと言ったら嫌になっちゃう形状。
この格子は既に塗装屋さんに塗ってもらってます。
この格子で嫌になってしまう塗装屋さんは輸入住宅を手がけない方がいいです。厳しいようですが・・・。

完成です。
格子はガラスを掃除する際、邪魔なので外したくなります。
以前の留め方ははめるのが難しかったですが、この方法なら外すのもはめるのも以前よりは簡単かも知れません。
アメリカ人は良くアバウトなんて言う人多いですが、結構細かいこと考えるんですよ。でもちょっと力の入れ方が独特と言うか、面白いなぁ、と思います。

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