10月も中旬だと言うのにまだ暑いですね~。今日の最高気温は29℃!まだ現場では半袖が普通でし(*^^*)
「ハワイスタイルやカリフォルニアスタイル、良く聞くけど、どんな特徴があるのかな?」
そんな疑問にお答えしようと、色々、要素を並べてみました。
長くなりますので、このシリーズは前編後編と2回に分けて書きます。
白を基調にしたラップサイディング。その他薄いクリーム色やベージュ も好まれているみたいです。
サイディングにも色々あって幅が広いものや、縦貼りもありますが、日本で作るとしたら東レの「ラップサイディング」が最も適しています。手間を掛けて1枚1枚貼るので、施工には時間がかかりますが、貼り上がった時の陰影が綺麗です。
予算的に厳しい場合はニチハの「よろい4段」という最初から4段分ラップ調サイディングが1枚になっているものもあります。少し仕上がりはあっさり目になりますが、選択には 入れても良いでしょう。
窓まわりモール、これは輸入住宅全般に使われることが多い要素ですが、ハワイスタイルでも定番です。窓の印象を強調したり、窓と外壁の間の納まりをよくする効果もあります。
お洒落要素がこれで決まります。
ハワイの伝統的な住宅にも付いていますね。→歴史的な家の建つホノルルの地域
これらハワイの歴史的な邸宅にはヨーロッパ様式・コロニアル様式が色濃く残っています。
ただ、今、日本でハワイスタイルというと一般にもっと力の抜けたカジュアルな住宅を差していると思います。昔は「輸入住宅のコロニアルスタイル」とか、ひとくくりにして語っていました。
今でもデザイン的にはその頃の要素から大きくは変わってないのですが、いつからか派生して「サーファーズハウス」とか、「カリフォルニアスタイル」とか、「ビンテージ」「ブルックリン」等々、言い方も変わって来ました。
ルーツは私が長くやってきた「輸入住宅」にあるとは思うのですが、でもこうやって名を変えて住宅として浸透してきたのはなんか嬉しいです。
好みのファッションや趣味やライフスタイルの延長に普通に家がある・・・・
そんな感じの家との距離感の方が、今の若い方には自然で分かり易いんだと思います。
モールの幅によって印象が変わるので、作りたい家の好みや住宅の規模によって決めればいいと思います。
屋根材はシンプルでスッキリとした仕上がりのスレート系が似合います。
スレート系というと日本ではカラーベスト(Kmew)が従来よりよく使われています。
私は輸入住宅出身で、どちらかと言うと輸入アスファルトシングルをメインに使ってきました。
リフォームでお伺いする場合、輸入住宅、在来工法住宅に限らず圧倒的にカラーベストが葺いてあることが多いです。葺き替えの場合は輸入アスファルトシングルの良さを説明させて頂きますと、少しコストはかかりますが そちらを選択されることが多いです。
ただし、最近コロナの影響もあり、輸入材全般のコストが上がっており、屋根の材料費も上がってきているので、それが少し気がかりです。
雨が多く、日差しが強い気候を反映して軒が深いのも特徴です。
この辺りは日本の住宅も条件が同じで、軒が深いのは日本の住まいの特徴の1つでもあります。
在来の家とハワイアンスタイルの「軒の深さ」という共通点。これがお客様がこのリフォームを試みようとした理由のひとつでした。
余裕があれば軒裏に垂木をあしらったり、木製のパネリングを貼ったりするとなおリゾートのような雰囲気が出ますね。
本日はここまで。
次回は、ハワイスタイル・カリフォルニアスタイルのデザイン要素の後半-雨樋・カバードポーチ・ウッドデッキ・その他に関して書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。