前回は「お客様がこのリノベーションをやろうと思ったきっかけ」をお伝えしました。
本日のブログはハワイスタイルの家シリーズ2回目。
お話があった時にはすでに別の会社で見積もりをとっていらっしゃいました。 ただしそちらのご提案は現在の壁の上から施工するカバー工法と呼ばれるものでした。
カバー工法の場合、壁の重量が重くなるためラップサイディングを施工することはできないので、軽い樹脂製のものでご提案されてました。
弊社では、 カバー工法のメリットデメリットを説明させていただいた上で、現在の壁を撤去した上で新しく下地から施工する方法をご提案させていただきました。
*メリットデメリットに関しては後ほど述べます。
家では足場を組むまでは目前で見ることが出来ず、 双眼鏡での判断でした。
スレートであることは図面でもわかり、目視ではよくある表面が劣化し、所々グレーの基材が見え隠れしていたので塗装でのお見積りとしました。
日本の住宅を印象づけるものとして従来から雨戸とそれを収める戸箱の存在があります。 雨戸がないにしても、巻き取り式のシャッターを窓の上につけることが多く、決して目立たないものではありません。この要素を外すことは必須で、お客様の最初のご要望です。
私も行うのは初めてだったので、サッシ業者に話をし、予め可能だという了解をもらいました。
玄関ドアはおうちの顔。毎日目にし使用するところでもあり、今回、ハワイアンスタイルの家にリノベーションする要素としては必須の部分でした。
最近の国内メーカーの玄関ドアは、以前と比べナチュラルな木質感やヴィンテージ感を再現したデザイン性の高いものも多く、 輸入スタイルの家を作る際も選択肢が増えました。
また、キーレスエントリーシステムなど、一旦使うと便利すぎて元に戻れないような機能性もあり、今回もオプションとしてご提案しました。 勝手口ドアは現在風が通らないドアなので閉めていても風が通る採風ドアに変えます。
雨戸は本来は雨風を防ぐもので、防犯という意味では多くの効果は期待できないのですが、ただ、あるだけで抑止力はありますね。今回その雨戸が無くなるので、本来の防犯性を重視し掃き出し窓全てに防犯フィルムの施工を依頼されました。
現在はウッドデッキを作るスペースはあるものの、犬走りに続く芝生があってあるのみ。
カリフォルニアスタイル・ハワイアンスタイルを印象付けるウッドデッキをリビングと同じ高さでつなげて作ることで、家に居ながらしてリビングと繋がり開放感のある空間を作ります。
お客様を迎え入れる玄関ポーチ、完成後は夕暮れにくつろぐことのできるデッキに、 新しい家のデザインにあった照明器具を。
キッチンに面した勝手口ドアの外部には防犯性を重視したスポット人感照明を入れました。
このお家の立地は線路に近く、そこからの音が終日結構大きく、そちらに面した窓からの遮音をS様はずっと気にしていらっしゃいました。 しかも面する窓は 水回りの窓のため、昔よく使われたガラスのルーバー窓になっています。
一昔前であれば通風は窓面から採ることがメインの考え方だったので、採光と通風が両立する便利さから当たり前のように使われていますが、 窓単体で考えると、構造上このルーバー窓は最も気密性が悪く、当然隙間があるため遮音性も悪くなります。
全部で4箇所あるこの窓を縦すべり出し窓に変える見積もりを作らせていただきました。
次回はこの後の見積提案のポイントについてご紹介します。