現在は地球温暖化をできるだけ抑え、持続可能な社会を作るために住宅がなすべき課題も多く、国を挙げて家の省エネルギー化を進めています。
大きなハウスメーカーであれ、私たちのような中小な工務店であれ課された課題は同じです。
ノエルハウスでは実際に住んでからの快適性のために、家の気密断熱については創業当時からこだわってきました。
2021年に省エネ法が制定され、お客様に私たちの作る家が一定の省エネ性が基準に達しているか、達していないかを説明する事までは義務化されました。
ただ、現時点ではそれは説明義務があるだけで、「基準に達していない家は建ててはいけない」と言うほどの縛りはありません。
それが、家を建てる場合、「すべてに適合義務化」されるのが、3年後の2025年です。
実は、これ地域工務店や直請けする大工さんにとってはえらいこと!!と思われがちですが、でもそこは国があまりにも優しくて、そこで達成すべき基準はたいして厳しくありません。むしろ難しいのはそれを証明する計算法だったりします。
そこで義務化される、国が求める省エネ基準は「省エネ等級4」と言います。
定められた平成28年当時には最高等級と呼ばれた性能ですが、それ実は平成11年に定められた次世代省エネ基準と内容はほとんど変わりありません。
つまり23年前の断熱基準から日本はずっと変わっていないのです。
あまりに基準が低いので、等級が見直され、この2025年の4月に「等級5」が新設されました。「等級5」はZEH基準相当となり、太陽光パネル等の創エネ設備と組み合わせれば、ゼロエネルギーハウスが実現できる断熱性能を指します。
そして、この10月新たにさらにそれを上回る上位等級として「等級6」、「等級7」が追加されました。
また、国の基準とは別に、以前から省エネルギーに詳しい学者さんたちが立ち上げたHEAT20(20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)が独自に新たな断熱基準を設けて、ZEH基準よりもさらに上をいく高断熱基準を定めて住宅の性能向上に向け旗を振っています。
それが、HEAT G1〜G3の3つのグレードです。
今回10月より国で新設された基準はこのG2・G3グレードに合わせたような基準になってます。
色々あって、少しこんがらがって来ますね~(>_<)。
以上をまとめて断熱性能順に高い方から並べると※
現時点では以上のようになります。
昨今は次々と新しい基準が定められています。
ですから、看板や図面を見て、「次世代省エネ基準」とか、「国内最高等級」と書いてあっても、言葉だけに惑わされず、よくよく確かめる方が良いですね。
私も実際、以前は次世代省エネ基準と書いて安心している時がありました。
(もっともそれ以上の基準自体が存在しなかったので、表現の仕方がこれしかなく、また家の断熱性能を細かく計算する方法自体が確立されていませんでした)
と言うことで2025年に適合義務化されると、恐ろしいことに2022年3月までは最高等級だった等級4が最低等級となってしまいます。
気象がこれだけ変わってきて、建物の断熱基準が23年も変わらない方がおかしいですもんね。
因みにノエルハウスの建物は現在、標準でHEAT20 G1レベルを達成しています。
(勿論、それより高い断熱性能で設計することも可能です。)
2025年の省エネ適合義務化に先がけて気密断熱性の高い家づくりを前もって進めていました。
省エネを家ごとに計算する事はかなり勉強も必要で手間がかかりますが、逆に広く公平にノウハウが広まったことで、中小の工務店でも作る家の断熱性能の目標を設定し、根拠を示す事ができます。
弊社に依頼頂く場合、オリジナルの間取りやデザインの注文住宅であっても、専用の省エネ性能計算ソフトを使い、家ごとに対し省エネ計算を施し、家の省エネ性をプランの段階で早期に確認して頂けます。
現在作っているこちらの住宅も計算するとUA値(外皮平均熱貫流率)は0.54W/平米Kで、※HEAT20 G1レベルを達成しています。
※地域区分6地域
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