前回は、着工前の現状把握について書きました。
次にする事・・・それは工事内容の想定とそれにかかる予算組です。
この工事内容を考えるのが、私の普段の仕事のようなものです。
パターンがありそうで無いのがメンテナンス。
特に我が家の場合はウェスタンレッドシダーの木の板貼り。
資材元の会社に聞いてもまだこの地域で多くの施工例が無く、しかも10年経た際のメンテナンスに関しデータが少ない。
自分で現状の悪い点を上げ、最適の方法を探りました。
まず、一番目立つのは割れたり反っている板の交換。
それから、表面の再塗装。
何れ位必要か算出し、交換用に同じ形状のレッドシダーを24枚くらい準備しました。
塗装で一番懸念したのは、新しい木に対してと、古い木に対してでは色の出方が異なるだろうということ。
そこで、新築時と同じ塗料、シッケンズのセトールHLSの色サンプルを取り寄せしました。
新築時は「チーク」色を塗った。今回は「チーク」ともう少し濃い「ウォールナット」のサンプルを取り寄せました。
最初の写真の上の方がチーク、下がウォールナット。
立てかけた古い壁が10年を経てかなり黒くなっているのが分かる。
一目瞭然。今回はウォールナットだと即決した。
このように、外壁でも浸透性の塗料(ステイン)の場合は必ず前の色より濃くなります。濃くした方がムラが出にくく、全体として綺麗に仕上がります。
因みに濃い方が紫外線のカット率も高いので材料にとってもいいです。
早速16L缶を2缶取り寄せ、張り替える予定の板の裏側を先に塗っておきました。
ずいぶん色が赤く(薄く)見えますが、これは裏面だから。
実はこの板、表面がザラザラしており、裏面がツルツルしています。昔はこのツルツル面を間違って(或いは意図的に)表に使う人が居ましたが、ザラザラを表にするのが本来の使い方です。
ツルツル面はザラザラ面に比べ塗料の染み込み量が少ないので、こうやって色が薄く見えます。