ここまで長く続くと思ってなかったコロナ感染症。この2年間は我々の生活に劇的な変化をもたらしました。
住空間の考え方にもコロナをきっかけに様々な変化が起きました。
特にご要望として多くなったのが、帰ってきてからすぐに手洗いの出来る場所。
コロナになる前からもご要望はありましたが、ここに来て住空間にウイルスを持ち込まないよう、特に注目されるようになりました。
このお家でも玄関を上がったホールに手洗いが設けてあります。
ただ、「手が洗える」機能だけでは面白くありません。
玄関にあるということは目立つ場所にあるということにもなるので、お気に入りのタイルや水栓パーツをチョイスし、世界にひとつだけのオリジナル手洗いスペースをデザインしました。
壁の立ち上がりには水濡れを防止する意味とデザインを兼ねてガラスモザイクタイルを貼りました。
カウンターはバラオークの集成材にドイツの自然塗料OSMOのウッドワックスが塗り込んであります。
メーカーのユニットものとは違い一つの商品で完結しておらず、
木のカウンターは大工さん、
タイルはタイル屋さん、
ボウル取付は私監督 竹本、
水栓や排水器具の取り付けは水道屋さん、
最後の仕上げはコーキング屋さん・・・・・
と分業化して順番に作っていき最終的に完成形となります!
メーカーの規格ユニット物とは違い、それぞれの過程で寸法や納め方を注意して進めなければいけないので、手間がかかります。
でもその分、他の規格品とは違った楽しみや達成感があります。
何しろここにしかないモノが出来るわけですから、
作っている本人がドキドキワクワク!なのです。
お客様との打合せの中で水栓の色を結構悩みましたが、いい感じになったと思います。
ブルーのタイルと金色のコントラストが爽やかで華やかなハーモニーを奏でています。
同じホールに面してトイレもあります。
これはリビングより手前にあり、来客の場合はこちらのトイレを使って頂くことになります。
これも衛生面でアフターコロナを見据えた設計となっています。