初めてのアップになりますが、7月頭から築35年のツーバイフォー住宅の全面改修工事を行なっています。
「建て替え」では無く、所謂リノベーションになります。
基礎と建物の構造だけを残し、屋根や外壁、窓、樋など外装はすべてやり替えます。
屋根・外装・内装撤去後、間取りや階段位置変更、窓やドアなど開口の調整など構造変更を行い、新しい窓を取付ました。
屋根の下葺きをし、新築で言う上棟を迎え、電気配線や水道配管。
そして、断熱材を施工する工程になりました。
ここまでの施工をざっとご紹介します。
色の白っぽい材料が新しく付け足した部分
窓は断熱性の高い国産樹脂サッシ。
開口に合わせた特注サイズも有ります。
屋根の下地野地板は、築年数にしては状態が概ね良かったのですが、軒先きで水が入って腐っている部分があったので、部分的に張り替えました。
1階と2階の壁をつなぐ帯金物が、長期の建物の荷重で建物自体が縮んだことにより曲がっていました。
地震のときの引き抜き強度が保てるよう、再度新しい金物を取り付けました。
ここまできて断熱材の吹き付けの時期となります。
このように、壁の外にはみ出る位、発泡してきます。壁の中の隅々まで断熱が行き渡り、隙間を極力小さくしていき、住宅の見えない部分で熱ロスを減らします。
特にリフォームの場合、建築に比べて不要になった穴など、余計な隙間が多く発生するので、このように現場で断熱を吹き込むことは大変有効だと感じます。
トラス屋根の裏側からも全面に吹き付けしていきます。
窓と断熱吹き付けが終わったときには、たとえ躯体が35年前のものであっても、現在の新築と全く見劣りのしない気密断熱性能を持った家となります。
これが、作業は大変ですが、スケルトン(構造表し)リフォームをする最も良いところだと思います。