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2020.6.25

新築Making~タイルワークス(前編-陶磁器タイル)

このたび江南市で完成したおうちの内容に関して、ご紹介しています。

今回はタイルに関して。『タイル』とひと言で言っても、ふたつあり、ちょっとややこしいですが、陶磁器タイル塩ビ製フロアタイルが出てきます。

 

【タイルという呼び名にはふたつある】

 

前半の今日は昔からある陶磁器のタイルです。これらはお茶碗や鉢植えと同じで簡単に言えば土を固めて高温で焼いて作る焼き物です。

瀬戸物とも言われ、この辺り愛知・岐阜が歴史的に得意とする産業でもありますね。土が適してるんですよね、たしか。

他に発展した立地条件が色々あったと思いますが、それはさておいて・・・

これが建築関係以外の人が思い浮かべる一般的な『タイル』ですね。今回はそれです。

 

このお家では、玄関、キッチン、トイレの計3ヵ所にその陶磁器タイルが貼られています。

 

 

今回はこれでも割とタイルが少なめですが、一般的な住宅の中ではまだ多い方かと思います。

塗装工事とタイル工事、左官工事は以前よりも住宅で採用される機会が少なくなってきています。

そんな中、唯一残っているのが”玄関とポーチのタイル”位ではないでしょうか?

一般的に工種が増えると現場での管理がそれだけ大変になるので効率性を重視するとどうしても減っていく傾向にあるのは分かりますが、それは大資本の会社がすること。

うちではこだわってタイル工事を出来る限り使っています。1枚1枚並べて貼る・・・この違う表情の集まりが、居心地のいい家を作るんだと思います。

 

 

 

【キッチンパネルか、タイルか?】

 

今回、キッチンに関しては、壁をタイルにするかキッチンパネルにするか、施主様も含め結構悩みました。

キッチンパネルの場合はキッチンメーカーのショールームで選ぶことが多く、メーカーに任せると、一般的に何も言わなくてもキッチンパネルが見積もりに入っていることが多いのですが、私は最初は外すようにしております。

キッチンパネルとは、最初から耐熱性や防水性を持った大きなパネルを壁に貼っていくものです。これにもいろいろな柄があり、貼って終わりなので施工性が良いため住宅メーカーではほぼこの手法が一般的だと思います。

少し用途が違いますがこの家で使ったユニットバスの壁のパネルがそれに類するものです。

 

 

弊社ではタイルを標準で考えていますので、最初の見積もりも中位の価格帯のタイルが入っています。

実際に打ち合わせに入ってキッチンのショールームに行った後、タイル専門のショールームにも行くのですが、そこで見るタイルがとてもバリエーションが多く、手に取る質感はやはりキッチンパネルにはない温かみがあります。やはり実物を見てしまうとこちらを使いたくなりますね~!

お客様も気に入ったタイルが見つかり、価格帯的にも当初の価格帯で収まったのでこのタイルにしました。このシリーズはなかなか味わいがある割にはお値段がそこまでいかないので大変使いやすいです。メーカーは名古屋モザイクさんのものになります。

 

 

これでこのタイルを使うのは2回目になります。

 

【気に入ったタイルとの付き合い方】

 

タイルをキッチンで使う際に、まず奥様が気になるのが、今後使っていく中でタイルの目地の汚れが目立たないかと言う事。

キッチンのタイルにはキッチン専用の油汚れに強い目地材”スーパークリーンキッチン”を使います。色は4種類ありますがこちらのおうちではライトグレーを使いました。ライトグレーはセメントが乾いたような色で、どんなタイルが来ても最も使いやすい色です。

後は毎日さっと一吹きするなどお手入れをするかで状態は変わってきます。

その辺はキッチンパネルであっても同様で、何もしなくてきれいが保てるわけではありません。後はキッチンに対する愛情ですね!

 

もう1カ所タイルを使ったところが2階のトイレの中にある手洗い部分の立ち上がりの壁。

こちらも名古屋モザイクさんからまさに社名の通りモザイクタイルを選びました。

 

 

このお部屋は1階のトイレに比べ少しダークでシックなインテリアイメージです。

クラフト調のタイルや手洗い鉢をセレクトし、壁には奥様が直接輸入されたイギリスの輸入壁紙を貼ってあります。このタイルは1枚(300 × 300のシート張り)から買えますので、単価は高いですが無駄が出ないので、使いやすくオススメです。

弊社ではこのほかに、室内でタイルを使う部分としてキッチンの床や洗面の床、また、ボウルの水はねガード用に洗面の立ち上がりの壁などがあります。

今回の洗面では立ち上がりの部分がすぐに鏡になるので、水はねで壁が濡れる事は少ないため、タイルは貼りませんでした。

 

 

【水廻りの床に】

 

水廻りの床にタイルを使う使う場合にお薦めしているのは、サーモタイルと言って、通常のタイルより、冷たく感じにくいタイル。(※サーモタイルはLIXILさんの商品名)

中に気泡がある特殊な製法で出来ていて、確かに触れると冷たく感じる度合いが少ないです。(温かいわけではないので、ご注意。サーモと言っても温まるわけではありません)

冬の寒い日の洗面床のヒンヤリ~を軽減出来ます。

 

タイルは、機能性はもとより、デザイン性も兼ね揃えたも大事な建材のひとつ。

使い方次第ではとても効果的に部屋を演出してくれます。自分の家のカラーを出すのにも最適な素材なので、決める際にはショールームに行って、その素材感・色と共に楽しみながら吟味して下さい。

受付にお願いすれば気になるサンプルも少量持ち帰ることも出来ます。

次回は、もうひとつのタイル=フロアタイルのご紹介します!お楽しみに・・・

 

こちらのお家の完成見学会は今週6/27(土)まで! 

ご興味のございます方はお申込み下さい。→詳しくはこちらから

 

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