本日はこだわりポイントの続きから・・・
リビングのテレビですが、最近はテレビを壁掛けにするということが多いので、今回は最初からこちらの方からお客様に「テレビをどのように設置されますか?」とお聞きしました。
やはり壁掛けを将来的に考えているということでした。
そこで、将来、テレビをつけられる際に壁掛け用の金具がしっかり取り付けられるよう、あらかじめ想定されるテレビのサイズや高さ等の好みをお聞きして金具の下地の位置を決めてきました。
この時点の大工さんの仕事は大変早いので、プラスターボードを貼ってしまう前に迅速に打ち合わせをしなければいけません。(‘;’)
最近はiPadを使って現場で撮った写真に書き入れして、それを転送して確認をする方法が大変わかりやすく、便利なので好んで使っています。
テレビのジャックやコンセントはテレビの裏に隠れるように位置出しがしてあります。最近録画も外付けHDDにしたりすることが多いですし、以前のようにDVDやテープがいらない時代ですから、極端な話、テレビ台がなくても大丈夫になりました。
テレビ周りがすっきりするようになり、以前よりもリビングの自由度が高まりました。
リビングの一部にガラスブロックをはめ込んだところがあります。
こちらはそもそも最初の意味としては玄関から2階に上がる階段室との間に、その気配が伝わる開口が欲しいというところから始まっています。
リフォーム前の階段は昔はスタンダードだった玄関ホールからリビングを介さずに直接2階へ上がれるような作りとなっていました。
階段の位置は今回構造的に変えることが難しかったので、最初にプランした段階からここに開口があった方がいいと考えていました。
当初はアイアンのフレームにガラスをはめこんだ開口部をご提案しましたが、その後、お客様の方からガラスブロックにしたいと言うご要望をいただきました。
ガラスブロックの割付にもいろいろあって、もっと大きめに配置することは出来ましたが、最終的にはバランス的にたて2×よこ3=計6個のガラスブロックになりました。
昔に比べ最近はガラスブロックを施工する機会が少なくなりまして、それを施工する職人の方も限られています。
ガラスブロック1つをはめ込むぐらいであれば材料支給して大工さんに施工がお願いできるのですが。
複数のガラスブロックになると施工方法が変わってくるため専門の職人にお願いすることになりました。今では珍しい工事となってしまったため施工費が割高ではありますが、お客様にはイメージ通りの形になり気に入っていただいています。
最終的にこうやって家具などをディスプレイしてみると、尚更このワンポイントが効いています。光を透過するガラスブロックがあることで隣の空間との間に抜け感があり、気配が伝わるという効果に加え、おしゃれな空間になっていると思います。