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2023.6.28

自然素材の使い方~第1回 外壁:ウエスタンレッドシダー

コンセプトハウスを例に挙げて、ノエルハウスの自然素材の使い方をご紹介をしていきます。

本日は外壁に使うウエスタンレッドシダーについて

 

皆さん、ウエスタンレッドシダーって聞いたことがありますでしょうか?

 

私たち業界の中では、そこそこ有名な木材です。

 
 

 

建材に使う木材には、本当にいろいろな種類がありますが、それぞれに特色があります。

昔からあるこの木材図鑑と言うサイトが便利ですので、詳しく知りたい方は見てください。

 

➡︎木材図鑑

 

日本語では【米杉】と言われるので、アメリカの杉? つまり杉の仲間かと思ってしまうのですが、実はヒノキの仲間になり、正式にはヒノキ科ネズコ属と言います。

木の高さは、45メートルから60メートル! その太さは直径2メートル以上にもなるそうです!

確かに、木の小口を見ると年輪のカーブが緩いので、さぞかし太い木から切り出しているだろうことがわかります。

 
 
 

コンセプトハウスでは外壁と、玄関ポーチの軒天井に使っています。

それからちょっとこれは冒険でしたが、浴室の天井にも使ってます。

 

17年前に建てる時から、このウエスタンレッドシダーを外部に使ってみたくて、それありきでデザインしていました。今でも、気に入っている素材のひとつです。

 

建築への用途

ウエスタンレッドシダーは、その美しい赤みを帯びた色合いと耐久性から、さまざまな目的に使用されています。以下に、ウエスタンレッドシダーの建材としての利用方法のいくつかをご紹介します。

 

竣工当時 ベベルサイディング(ラップサイディング) シッケンズ シダー色塗装直後

 
 

1. 外装材:ウエスタンレッドシダーは、耐久性が高く、自然の防腐効果を持っているため、外装材として最適です。サイディング(外壁板)やフェンス、デッキの材料として使用されます。その美しい色合いは、建物の外観を引き立てます。

 

2. 屋根材:ウエスタンレッドシダーは、屋根材としても使用されます。耐久性があり、屋根に美しい外観を与えます。特にシェイク(木片状の屋根材)として使われることがあります。

 

3. 室内材:ウエスタンレッドシダーは、室内の装飾や内装材としても人気があります。壁材、天井材として使用され、温かみと豪華さを加えます。また、家具やキャビネットにも利用されます。

 

4. 木工製品:ウエスタンレッドシダーは、木工製品にも適しています。ドア、窓枠、トリム、棚、家具など、さまざまな木製品に使用されます。その耐久性と美しさは、木工製品において重要な要素です。

 

5. ガーデンアイテム:ウエスタンレッドシダーは、庭やパティオの装飾にも利用されます。ガゼボ、パーゴラ、植木鉢、フェンス、デッキボックスなど、屋外空間を美しく演出するための素材として使用されます。

 
 

 

楽器にも

寸法安定性が高く、柾目で薄い板にも加工できるので、楽器にも使われています。

ちなみに、私が使っているお気に入りのアコースティックギター↑もレッドシダーです。
タカミネという純国産のギターで、カラっとした良い音がします!

 

 
 

 

↑ 現場で余ったウエスタンレッドシダーで事務所のパーティション兼ギター置場も作ってしまいました。

室内で使うとその微かな木の香りには何とも言えない癒しを感じます。

 

ウエスタンレッドシダーをはじめ天然の木材は調湿効果もあるので、湿度にデリケートな楽器を置く場所には最適です!

ちょうど今の梅雨のような湿気が多い時期には湿気を木材が吸ってくれます。

勿論、楽器全体も木で出来ているので、楽器自体も湿気を吸いますから、それには気をつけないといけません(笑)

 

部屋の建材が調湿の手助けをしてくれると考えるのが適切ですね(^^)/
 
 
 

 

メンテナンスや経年変化

塗装をせずにそのまま貼ることもできるのですが、塗料を塗った方がより耐久性が高くなるので、浸透性の保護塗料を塗ってあります。

メンテナンスとして今まで1回全体を塗り重ねしました。

また、中にはどうしても風雨太陽にさらされ反りが激しくなるものがあり、一部取り替えもしました。

外壁に1枚1枚取り付けるので、最初に取り付ける際は手間がかかります。しかし、悪くなった部分だけを取り換えて、大きな改修をすることなく、使い続けられるので良いです。

人によって考え方は異なるかもしれませんが。

 

竣工当時 北側

 

現在 北側

 
 

太陽がよく当たる東側南側と、当たりにくい北側とでは、実際、経年変化に差があります。

北側に関しては、1回塗り重ねして、もうしばらくやらなくて良い感じですが、現在、南側に関しては、少し手入れをしたい感じになって来ました。

 

 

竣工当時

 

現在

 
 

経年変化と重ね塗りによってだんだん濃い色に変色しますので、これはそういうもんだと覚悟した方が良いです。

濃い色になってくるのも、自然の流れで、私的には味わいがあって良いと考えてるんですけどね~

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