こんにちは。1月から始めたあま市の新築工事も大工さんの工事が終わり後半に入っています。
今回は外観がキュービックな家と言うところで、弊社ノエルハウスではあまり多くない外観スタイルでしたが、室内の内装仕上げに関してもいつもと少し趣向が違っています。
今回はタイトルにもある通り、お客様がワンチャンを飼っているため、床を木製のフローリングではなく、全面フロアタイルにしているところが大きく違うところです。
そのことによって工程の順番もいつもと変わっています。
通常ですと、大工さんがまず床のフローリングを貼ってからドアをつけたり塗装を入ったり、その後にクロスを貼ったりと言う流れになりますが、今回は一番最後の内装工事で床を貼ることになります。
従って、大工さんの工事が終わると通常は過半が終わった感じがしますが、今回は床が終わっていない分、後半にまだウェイトがあり、気が抜けません。
外装工事に関しては、予定通り終わり、ブラックのかっこいい外観が姿を現しました。
今回は設計士のこだわりで、パラペット(屋根の端に立ち上がる壁)やバルコニーの腰壁の※天端にはよくあるアルミ笠木をつけません。
代わりに現場で採寸した後、板金屋さんが加工したガルバリウムの笠木を取り付けます。
(※天端=壁のてっぺんの事)
本来はアルミをつけてもらえると施工は簡単なのですが、既製品感を減らしたいということと、コストダウンのことも考えて、そうなりました。
少し専門的なことになりますが、このような軒が無い建物の場合、壁の通気を取ることが結構難しく、且つ重要になってきます。以前にもこのような建物を何度か作っていますが、その時々で通気の方法に関しては、頭を悩ませ考えてベストな方法で実施しています。
軒ゼロの専用通気材を使うなど、様々な方法があるのですが、今回はそういうものを使わず天端に取り付ける笠木の下地材の下にパッキンをかまして、空気の通り道を作ることで通気を取る方法としました。
専用通気材を使えばもっと簡単にできたかもしれませんが、そのことにより板金笠木の見付け巾が大きくなることがわかり、そうすると、設計士が希望するようなシャープな外観にならないので職人と色々と相談して、この収まりを採用することにしました。
一見面倒臭いのですが、こうやってデザインと機能が両立するようにあーだこーだ考える事は結局好きなのかもしれません(笑)
そうであると同時に、こういうことを考えて、お客様と設計士、そして、職人さんとの間を取り持つのも自分にしかできない仕事だと自負している面もあるので、面倒と言ってはいけませんね。
でも、いい仕事はいつも面倒臭い。
宮崎駿も仕事しながら「面倒臭い、面倒臭い」といつも呟いていたみたいです。
ジブリの鈴木プロデューサーがそう言っていました。
あの緻密な根気の要る仕事の事を思ったら、自分のやっていることはまだまだです。
結果的に機能とデザインの両面また資金的にも問題のないように家づくりをまとめることができれば、それが1番嬉しいことです!
外部の工事が終了したので、来週はいよいよ足場を撤去します。
来週の後半からは、いよいよ内装工事が始まります。
グレーやブラックのモノトーンを基調としたクールな内装になります。
コーディネーターが決めた素敵な内装、きれいに仕上げさせていただきます!
完成に近づく現場の様子。また次回のブログをお楽しみに。