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2022.12.23

巡り巡るレトロ喫茶~世代を超えて愛される秘密

すでにお引き渡しから2ヵ月ほどが経過していますが、今日は大口町で今年下半期に作っていた新築住宅の最終版になります。

 

今回このおうちでお引き渡し前に見学会をさせていただきました。その際に1番注目を浴びていたのはリビングに入って目に取り込んでくるレトロな喫茶コーナー。

お客様が最初に希望されていたボックス型のダイニングコーナーです。

 

 

名古屋の方ならきっと思い出すと思います。これと良く似た感じの喫茶店〇〇〇

 

まさにあれと同じような席に憧れがあるとおっしゃい作りました。

実際、良く見れば、(良く見なくても)仕上がりは本家を上回っていると自負しております。

張地の色目も飽きのこなさそうな落ち着いた赤。触った感触も柔らかできめ細やか。

この選択は正解でした!

大変気持ち良いです。

 

 

オーダー家具屋さんに注文し、材木か張地まで全てお好きなものを選んでいただきました。家具屋さんのアイディアで座面は蓋になっており、上げると中に収納のある座面になっています。

 

 

またもう一つのポイントは造り付けのように見えますが移動もできるようになっています。

もし、将来模様替えしてみたいという時も簡単に移動できます。

 

当初は既製品の家具からお探しでしたが、壁との間に中途半端な隙間ができてしまいその隙間を建築の壁で処理しようか?とか言う話もありましたが、オーダー家具屋さんで相談することで一気に解決しました。

余った部分のスペースはソファーをゆとりのある大きさにサイズアップすることで解消したのです。

 

 

設計が始まってかなり早い段階で、この家具屋さんにお伺いしたことが、今回の1番のポイントだったと振り返って思います。この部分のイメージが固まったことで、その後照明器具を決めたりするのもうまくいきました。

 

 

不思議なもので、今の若いご夫婦が憧れて作ったこのコーナーが、見学会に来た年配の方たちにも非常に人気でして、「絶対これをこのまま作ってください!」とすでに頼まれている物件があります(笑)

 

 

最近よく昭和レトロブームという言葉をテレビ・SNSその他でも良く聞きます。単なる流行と言うだけでなく、やはりそこには何か人を惹き付ける理由があるような気がします。なぜか落ち着く空間と言うものがそこにあるのではないのでしょうか?

 

 

テーブルはヨーロッパオーク材を使っています。家具さんが、床屋さんからお得な情報を聞きつけて、在庫してあったもの。

「床には使えないが、家具には使える!」とピンと来て家具屋さんが前から入手してありました。

だからお値打ちに良い物が創れる!というカラクリがそこには有ります。

 

 

そう

「いい物」って一気には出来ないんですねー!?

こうやって、建築に携わる方それぞれ個人が持っているアイデア、物づくりへの姿勢や経験が偶然上手くここで出会って、形が出来上がったりすることが考えて見れば不思議です。これもご縁ですね~。

 

 

オイルフィニッシュで仕上げています。肌の温かみを生かした自然塗料は、時が経つほどになんと言えない味わいが出てきますし、ご自分でオイルを重ねるだけなのでメンテナンスも簡単です。

 

 

人間の肌感覚に近いそのなめらかな風合いが一生大切に使おうと言う気持ちにさせてくれます。まるで親しい友達のような感覚になります。

家具と人間、建築と人間もそんな愛着の湧く関係でいたいですね~。

 

これでこのお家の工事ご紹介ブログも最後になります。

 

後日、プロカメラマンが撮ってくれた素晴らしい写真もアップしますので、楽しみにして下さい!

 

あっ、この写真も既にプロの写真でした(笑)

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