私事で甚だ恐縮ですが、この度、私が豊田市美術館主催の「往生写真アワード」で応募した写真が最優秀賞に選ばれました!「往生写真アワード 結果発表」
この変わった名称の「往生写真アワード」ですが、今年の4/22〜6/29の間に豊田市美術館で開催された荒木経惟写真展「往生写集-顔・空景・道」に併せて一般向けに同じテーマで写真の投稿を求めたものです。ひとつのテーマにつき3点セットで写真を投稿します。
私が道のテーマで投稿した3枚をこの度、選んで頂きました!
昨日、美術館からメールで入賞のお知らせが入り、美術館ホームページの発表を見た時は「嘘だろう!!?」っと本当に思いました。しばらく頭が真っ白になったほどです。
でも何度見ても、確かに「最優秀賞」の後に自分の写真が続いている。
これは嬉しいものです。そこまで気合を入れないのが良かったかも知れません。日常に潜む美しさに気づかされたと館長さんのコメントを読んでそう思いました。
実はこの写真、この建ログ=建築日記と関係が無いわけではありません。というのも、この写真は現場に行く時、車を停め必ず歩く通りで見かけた古屋の前の風景を何気なく撮っていたからです。私はどんどん変化する自分の作る家とこのずっと変わらずここに居座っているかのような古屋を対照的に見ていました。
新築現場が始まり完成するまでに約半年かかります。
春には桜を初夏には花咲く街路樹を、そんな日常から気負わずに撮ることが出来ました。
私たち建築屋は作ることだけを考えたり、新しいものだけを良しとする傾向に時としてなります。
でも時間が経て、人が使って、生活に溶け込んでにじみ出てくる懐かしさのようなもの、それを受け取る感受性のようなものを自分はやはり失いたくないな、とこの受賞を通じ思いました。