前回は家づくりの流れを三つに分けてご説明しました。
今回は「注文住宅ここが一番大切!」と言うプロセスを解説していきます。
それはずばり最初の「プロセス①」です。
もちろん完成までの全ての工程が大切ですが、 スタートがあってこそ、その上に次のプロセスが積み重なって来ます。
家の建設が始まってから最初に行う工程に、皆さんも知っている「基礎」がありますが、 しっかりした「基礎」があってこそしっかりした上物ができます。
家づくりの「基礎」と言えるのが、 この「プロセス①」になります。
建築のご相談があると、まず最初に間取り(=ラフプラン)を作るところから始まります。
このラフプランなしには何も始まりません。プランがあって初めてそのプランに基づいた建物の見積もりができます。
建物の見積もりができたら、その他関係する付帯工事や諸経費もおおよそ出すことが出来ます。
そこで、家づくりにかかる総予算をおおよそ想定し、住宅ローンも含めたコストプランができます。
設計打合せではこの二つを並行して進めて行きます。
両方の条件がそろって、理想の家づくりが夢から現実に向かいます。
ただ、
「気に入ったプラン」と「コストプラン」
一度でそれが決まるということはまず有り得ません。
理想のプランを書き出すとどうしても予算オーバーになることがほとんどです。
逆に 予算に収めることだけを 優先すると、なかなか思い通りのプランにならないものです。
※良くない例として、、、
理想のプランだけを煮詰め過ぎた結果、 いざコストをはじいてみたら極端な予算オーバーで設計を大きく見直す必要が出てきた!など・・・
これは私も以前に経験していますが、非効率です。
なぜかと言うと、積算や、業者などすでに多くの人がそれに対して動いているため、 見えないコストがかかっているからです。
たとえお客様に金銭的な負担がなかったとしても、それに対して使った時間は返ってきません。
注文だからと言って、お客様も仕事や家庭の事でお忙しい現代。
できるだけ無駄な時間を使わず最短でお気に入りのマイホームづくりを成功させたいと誰でも思いますよね。
ノエルハウスでは、「気に入ったプラン」と「コストプラン」
この二つの条件が最適なバランスで成り立つように、ラフプラン段階からプランとコストを意識した提案をしていきます。
毎回お客様のご要望も異なり、敷地条件も違いコストの折り合いをつけるのは大変ですが、
そこが、設計と積算の腕の見せどころとなります。
では、どうしたらプラン打合せがスムースに進められるでしょうか?
弊社ではプラン段階で以下のような二つの工夫をしています。
①最初に出来るだけ細かいヒアリングをする。
ご要望を落ちの少ないように拾い上げる。
(最近はお客様の方から最初にご要望書を頂く事も多々あります。+αこちらからもお聞きしてまとめます)
②ご予算をお聞きし、現実的なプラン・仕様をご提案する。
詳細なお見積りを作成し、プラン・仕様変更に対し、明快迅速に対応できるようにする。
→このようにして、 手戻りが少なく、 できるだけ 無駄な時間を使わないように ご相談や打ち合わせをが進められるようにしています 。
上は、ファーストプランの例。
ここから幾度かの打ち合わせを経て、最終形はだいぶ変わりましたが、ファーストプランから施主様が望んだエッセンスは一通り盛り込まれています。
おおよその予算も共有しながら、より良いプランを目指しここから進めていきます。
1回1回の打ち合わせが、施主様と私たち工務店のお互いの思いや考え方を確かめ合う貴重なステップとなります。
本日はここまで。
次回はノエルハウスが契約までの間に交わす「設計契約」とその意味に関して説明します。