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2016.6.28

コンセプトハウス10年メンテナンス-その3.現状把握

今回、10年メンテナンスを行う一番のきっかけとなったのは、ここ数年気になっていた木の外壁の反りや割れです。
足場を組むより前に、下屋の屋根に上り、2階の外壁を間近で見てみました。

 

 

チェック項目その1.
外壁の角では部材同士が小口でぶつかるので、材料自体の断面を確認出来ます。確かにかなりの反りでした。それと材料(ウエスタンレッドシダー)の表面の塗料が剥げかかっていて、カサカサしていました。
一番心配になるのが、外壁自体もそうですが、その下地がどうなっているか、です。
数枚の板を外し、防水紙とその下の通気層の確認をしました。

 

チェック項目その2.
間近で見て気づいたのは、死に節が外れて穴になっていたり、今にも外れそうで、つつくとカチカチで割れており、木から外れてしまうような死に節がいくつかあったことです。
さて、どのように直して行こうか、と思いましたが、コーキングでとりあえず埋めてみました。

壁は当初と同じ塗料にて塗り替えになると思うので、少し家にあった塗料で試し塗りをしてみました。
すごい勢いで塗料が吸い込んで行きました。
相当に表面が乾いていて、これは塗料が相当必要だな、と感じました。
また、既に色がのっているので、今回はどんな色を塗っても濃くなるな、と思いました。
茶色の家からこげ茶ないしは黒の家になるだろうと思いました。
それはそれで、イメージが変わっていいか。。

チェック項目その3。
窓周りのコーキングは10年でだいぶシワがより、表面にチョーキングを起こしていました。
これはやはり打ち換え時でした。

外壁には2種類の仕上げが使われてます。
ウエスタンレッドシダーと塗り壁。
塗り壁は弊社の標準スタッコフレックスを使ってますが、北面の汚れが顕著です。

窓枠の両側からの雨垂れはどの家でもよく見られ、皆さんが気にするところです。
輸入窓に雨垂れが付き易く、国産窓には付きにくい。
理由としては枠の出が大きいから、というのを当時聞きましたが、こうやって10年経ってみると大した差がありませんでした。こちら北面だけは国産サッシ(現在LIXIL)を使ってますが、この通りしっかり雨垂れが・・・。
東、西面はこれほど汚れてませんが、北は緑の苔っぽい汚れが付いてます。
この時点ではどうするか判断してません。
高圧洗浄で何れ位落ちるか、それを見て対処方法を決めることにしました。

屋根の見えるところに上がって様子をみました。
屋根はオークリッジPRO(グラスファイバーアスファルトシングル)です。
これは問題なしです。

最後におまけ。
お風呂の換気扇近くに燕の巣があり、びっくりしました。

お隣のOさんに聞いたら「去年からありましたよ」
「えっ、そうなんですか!」

知りませんでした。怖いもんです。最近たしかにこちら面にあまり意識がいっていませんでした。

家の主人は土地や家の全体を歩いて、常に状況を知っている必要があるみたいです。
家を作るころそうやって言われました。
たしか、日本の武将がお屋敷に対してそうやってウロウロ歩いて全体を把握していた、みたいな話を聞いたことがあります。

 

無意識や諦めが一番ダメ。
少し反省しました。燕の巣が出来ていることも知らなかったなんて。
やはり全て気持ちだと思います。どれだけ現状を知っているか。
これからはもっと自分の家に関してもケアを怠らずに、と思いました。

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