今年はいつもより少し早く忘年会をしました。
昨年、会場選びに苦心したので、今年は10月には段取りし以前も使ったお気に入りの場所にて。
総勢20人近く集まり、一年を振り返り楽しく飲み交わしました。
ある業者さんは「考作さんのところで仕事する職人さんは皆いい人だから・・・」と言ってくれる、この職人さんがまたいい人なのです。
ある人は、「こうやって工務店さんの会に出席することは実は他ではないんです。」と言ってくれる。
そんな風に嬉しい声もたくさん聞けました。
建築の完成度はチーム力で決まると思います。
それは職人さんひとりひとりの力が最大限に生かせることから始まると思います。
技能が優れていることも大事ですが、いくらひとりの技能が優れていても、それを引き出せなければ何にもならない。
この家で、この場所で、この人たちと共同で、そこで形になることが大事なんだと思います。工場や工房で作ったものを持ち寄るだけではなく、現場で実際に作っていく仕事ですから、建築は。
やりたいときに自由にやれないときもある、譲らないと出来ないこともある、想像以上に現場は制約があるのです。
だから、出来るだけ仕事がしやすい環境、工程を組む必要があるし、お互いが分かった仲で仕事を気持ちよく進める必要がある。一人一人の技能は実は大きく差はなくて、環境、場づくりによって出てくる差が大きいのだと思います。
私が今年一番思ったのは、職人のプロの経験から見た少しのアドバイスや工夫の積み重ねがちょっと他とは違ういい家づくりの基になると感じたことです。
メンテナンスの為にはこうした方がいいとか、この方が施工が合理的だとか、早めにこう対処した方がいいとか、様々な知恵を出してもらいました。
チームノエルハウスのメンバーは皆そのように私に気づかないこと、知らないことを教えてくれます。
それに本当に助けられて、たとえ経験の薄い難しい物件でもここまで大きな問題無くやって来れました。
本当に感謝しています。
「相変わらず楽しい忘年会でした!」とあとからメールをもらいました。
毎年、仕事の量と幅が増えて来てますが、このメンバーとならまだまだ色々な事が出来ると思うと、私もワクワクします!
そして来年に向け、少し方向を変えてやってみたいこともあります。
沢山の仕事を頂ける環境も有難いですが、もう一歩、自分からうねりを生むような動きを来年はしてみたいと思います。
仕事仕事と言う前に、「人と人を技で結ぶ」そこから新しい「楽しさ」や「発見」が生まれる・・・自分自身もそこでワクワクできるような瞬間を作ってみたいです。
まだまだ乗り越える課題はたくさんありますが、目の前にあることだけでなく、もっと先を見ることが私の立場だと思います。
まだ少し2016年はありますが、気を抜かずに頑張ります。
これからもチームノエルハウスをよろしくお願いいたします!